【Bito R & D】KYBフロントフォーク カートリッジ追加
少し前に記事にしたビトーR&DのKYBフロントフォークにカートリッジを追加する加工ですが、お客様がレースを走り結果を連絡して下さいました。
以下はその感想です。
「先週サーキットを走行しまして、そして今週HSRの鉄馬レース参戦しました!
結果から、18インチクラスで3位入賞出来ました。ありがとうございます。
乗り味がすごく良くて、なんの問題もないです。Z1系で、17インチの正立オーリンズで乗ってた時のような感じのフィーリングの感覚に近づいた感じでした!
すごく良かったです。」
とても喜んでもらえた上に、レースの結果も良かったので私も安心しました。
過去にZ1の純正フォークに同様の加工を施したのですが、その経験が活きました。特に減衰力の設定には悩みますが、実車で何度も組み直して詰めた設定は、下地としては十分で、大きな心配もなく納品できました。
旧車でタイアが18インチのため、あまり硬めすぎると車体とタイアの性能を逆に活かせない、やり過ぎには注意が必要で、そのせめぎあいで考え事が多くなります。
スプリングレートに関しても車重を考えると1Kgf/mm近くを選びそうですが、もっと低いほうが良い結果になるでしょう。
部品の製作、現物加工など工数が多く弊社としても、利益よりもお客様の希望を実現するための手伝いといった側面が大きい、このカーリッジ追加ですが、このように喜んでくださり、継続した長いお付き合いをして頂ければ、作業してよかったと感じます。
トップキャップ意外は大きく変貌しないので、見た目のアピールは弱めですが性能は大きく変化しますし、減衰力が伸び・圧ともに可変させられるのは大きな魅力だと思います。
20万円出しても性能面の価値は十分なはずなので、悩んでいる方は相談して下さい。