【NISMO】GT-R用オーリンズのつづき
以前の記事で紹介したGT-R用のNISMO OHLINSですが、作業が終わりました。
大まかな内容をまとめておきます。
前後共にリザーブタンクを備えており、四輪用として当時はずば抜けた仕様だったと思います。伸び・圧共に調整可能で、リザーブタンクのお陰でダンパーストロークも十分に確保可能です。


伸び減衰はロッドの内部、圧の調整はリザーブタンクとシリンダーの接合部に備えます。


コンプレッションアジャスターの構造は意外と複雑で、環状隙間ではなくバネで圧を掛けて動きを抑えます。ブローオフバルブのように構造です。


この部分も特殊工具を製作して、全て抜きだして洗浄を行えるようにしています。





シムの洗浄も一枚一枚、丁寧に拭き取りを行うのが弊社の通常作業です。超音波洗浄機だけでは落としきれない頑固な汚れも、手作業で落としきります。


消耗品はオーリンズ純正を用います。


四輪用は車体下部にずっとあるため、汚れが溜まりやすいので外部洗浄も丁寧に行こないました。

ダンパー内部のエア抜きはドレンボルトからアダプターを介して、バキュームポンプでエアを排除しました。
今回は写真を主に説明しました。四輪用も作業は可能です。オーバーホールを検討されている方は、一度相談して下さい。