オーリンズのカートリッジ【FKS】の基本特性を説明
オーリンズのカートリッジキットFKSは二種ありますが500番台の品は大型バイクに採用されており、その性能はかなり高いのに、金額が一番安価なのでお勧めの逸品です。
FKSの上位互換にFGKがあります。それとの違いを説明しつつFKS500番台の特性を浮き彫りにします。
トップキャップが外観からわかる一番の違いです。というよりもそこからした違いがわかりません。
FKSは上の写真で分かる通り黒です。
FGKはレーシングタイプのような見た目です。
次はカートリッジロッドです。旧型では表面処理が特に施されていませんでしたが、近年のFKSやFGKは綺麗に仕上げた上にアルマイトで滑らかに、かつ耐久性を高めています。
上の写真はFKS
こちらはFGK
旧型から大幅に変化、進化したのはピストン(シリンダ径)です。以前は25mmだったのが30mmへと大径化されました。
これによりより大きな減衰を発生させても安定します。
シリンダの外観
ピストン
FKSとFGRの性能面で一番大きな違いはトップアウトスプリングの有無です。前者では不採用。後者では用いています。
写真で確認できる小さなスプリングが、それです。フロントフォークが伸び切る時の衝撃を和らげたり、その他にも色々と使い道があります。
FKSはトップアウトの不採用でコストを下げているのでしょう。
スプリングもやや違いがあります。FGKシリーズは250mmを使い、FKSは300mmです。
上の写真がFKS用スプリング
こちらはFGK用のスプリング。
両方とも私は乗りましたし、仕様変更で車種別に設定を詰めた面白い仕様を造り込みました。そこで感じたのはFKSの費用対効果の高さです。
絶対性能ならばFGKですが(サーキット用のFKRも使いましたがこちらは別格で素晴らしい仕上がり。しかし価格も倍以上です)、一般道で求められるものはFKSでも十分だと思います。
どちらを選ぶのか?はかなり難しいです。価格、性能それらを考慮して選んで下さい。ご自身の使い方で迷っているのであれば、相談してくだされば何かしらの助言を差し上げます。
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