クアンタムのショック ミニクーパー用

サーキットを走るミニクーパーの改造フレーム用QuantumをO/Hしました。

写真を交えて解説します。

ガスバルブは特殊な形状です。

オイルは純正が入っていたようです。ただし、かなり長い事O/Hしておらず、ガスは抜けオイルも漏れていました。

ピストンなど通常の形状です。ダストシールは古くない割れており、役目を果たしておりません。

ピストン、シム関連に不具合はなく洗浄して組付けます。

自社開発のAP洗浄機で部品を洗います。

オイルシール等、部品を組み込みます。

ロッド径は14.3mmのインチサイズ。新しい年式ではミリサイズに変更されています。

今では使われなくなったセカンダリーピストン。これが有るおかげでガス圧を低く抑えられるという触れ込みでしたが、現実的には不要だったようです。

フリーピストンは通常の形ですが、クアンタムはフリーピストンにリング(ガイド)を持たせることがないため、長期使用においてはシリンダ内壁が削れる場合も多いため、注意が必要です。

シリンダーヘッドの内部にフリピが収まります。

組付けを終えた状態。

ステッカーを新調し、少し見栄えが良くなりました。

クアンタムは手掛けるようになってから、4~5年たち、かなりの実績と知識を蓄えてきました。どうしても再利用したい方は一度、相談してください。

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