サスペンションセッティングの基礎の基礎 イニシャル(プリロード)調整
サスペンションセッティングの第一歩:面白いバイクに仕上げる秘訣
サスペンションセッティングは、バイクの走行性能を大きく左右する重要な要素です。しかし、どこから手を付ければ良いのか分からないと感じる方も多いかもしれません。今回は、サスペンション調整の基本を学びつつ、初心者でも取り組みやすい方法を解説します。
1. 弊社のスタート地点:純正ショック調整から学んだ基礎
弊社は創業当初、ダンパーのオイル漏れ修理をメイン業務としていました。その後、走りを良くしたいという要望に応え、純正ショックのオーバーホール(O/H)から調整を手掛けるようになりました。
純正ショックの調整範囲は限られていますが、そのシンプルさゆえに各調整要素の効果を深く理解しやすい環境でした。この経験は、サスペンションセッティングの基礎を学ぶ上で非常に重要でした。
例えば、プリロード(スプリングの初期圧縮量)という単純な調整項目に集中することで、その影響をじっくり体感し、他の調整要素への応用力を養うことができました。
2. 調整要素を絞ることの重要性
初心者が最初に取り組むべきは、調整要素を絞り込むことです。たとえば、最初は以下のようなシンプルな調整から始めるのがおすすめです:
- プリロード(イニシャル):スプリングの硬さを調整することで、乗り心地や車体の安定性に影響を与えます。
イニシャル調整の実践ステップ
- 最初はライダーが「快適だ」と感じる状態を目指します。これを基準点とします。
- 次に、プリロードを硬くしてみたり、逆に柔らかくしてみたりして、走行感覚の変化を体感します。
- 調整を続けるうちに「偏ったセッティング」(例:硬すぎる、柔らかすぎる)も試すことで、限界点を理解します。
このような試行錯誤を繰り返すことで、プリロード調整の本質を体得できます。
3. 調整項目を広げていくプロセス
プリロード調整に慣れてきたら、次のステップとして調整項目を広げていきます。
追加する調整要素
- 減衰力:
- リバウンド(伸び側):サスペンションが伸びる速度を制御します。
- コンプレッション(圧側):サスペンションが縮む速度を制御します。
- 車高調整:前後のバランスを変えることで、ハンドリングや旋回性能に影響を与えます。
これらを順に試すことで、各調整要素が車両の挙動に与える影響を深く理解できるようになります。
4. 継続的な経験で得られる「感覚」
調整を続ける中で、以下のようなスキルが身についていきます:
- 課題の即時把握:バイクに乗るだけでサスペンションの課題を特定できる。
- 複数の調整を同時に扱う能力:伸び側と圧側の減衰力を一度に調整して、全体のバランスを最適化する。
これらのスキルを身につけるには、地道な経験の積み重ねが不可欠です。しかし、初心者のうちから基本をしっかりと押さえておくことで、効率よく上達できます。
5. 偏ったセッティングの意義
偏ったセッティング(例:極端に硬い、柔らかい)を試すことも重要です。これは、以下のような理由からです:
- 限界点を理解しやすくなる。
- 調整が走行性能に与える影響を明確に把握できる。
- バランスの良いセッティングへのフィードバックに役立つ。
例えば、プリロードを極端に硬くすると旋回時の安定性が向上する一方で、乗り心地が悪化します。これを実際に体感することで、バイクに求める特性を具体化しやすくなります。
6. 初心者へのアドバイス
初心者の方におすすめするセッティングのステップは以下の通りです:
- リアショックのプリロード調整に集中
最も変化を体感しやすく、基礎を学ぶのに最適です。 - 段階的な調整
小さな変化を加えて体感し、極端な設定も試してみます。 - 記録をつける
調整内容とその結果を記録しておくと、次回の参考になります。
7. まとめ
サスペンションセッティングは、愛車の可能性を引き出し、より楽しいバイクライフを実現する鍵です。最初は難しく感じるかもしれませんが、基本を押さえた上で少しずつ調整を試していけば、確実に上達します。
弊社では、サスペンションに関する相談や調整を随時受け付けています。ローダウンやスポーツ走行向けのセッティングなど、幅広いニーズに対応していますので、お気軽にご連絡ください。
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