ブレーキ性能を向上させる キャリパー
前回の記事ではマスターシリンダーの話をしました。
今回はキャリパーです。
私は一番大切なのは経験から、キャリパーだと感じています。前提としては当然、しっかりした部品が取り付けられているならば、最初に性能向上を目指して交換するのならば「キャリパー」である。という事です。
その理由は簡単で、ブレーキの要はキャリパーだから。という事に着きます。
以前、ある車種において無効ストローク(レバーを握り始めてから、実際にブレーキが効力を発揮するまでの間)が大きいため、マスターの改造やそのほか、色々と手を尽くしたのですが、結果としてキャリパー交換で一気に解決できました。
その理由は「ロールバック」効果にあります。ブレーキの引きずりを気にするあまり、ロールバックの設定を大きくし過ぎると、感覚性能が大きく悪化します。そのため、いくらマスター、ホースやフルードを交換してもその効果は限定的です。
そこでキャリパーを高性能な品、要するにブレンボに交換することで大きく改善が見込めるのです。
もちろん、他のメーカーでも良いところはあると思いますが、私自身は一般流通している製品で納得できる品をいまだ見つけられていません。
そういった訳で、弊社では基本的にブレンボを推奨しており、サスペンションのO/H時にブレーキ製品を一緒に交換や整備することを推奨します。