モンスター821のフロントフォーク

Ducati Monster821のフロントフォークO/Hと走行性能向上

Ducati Monster821のオーナーの皆様、今回はフロントフォークのオーバーホール(O/H)と、走行性能向上のためのフォークスプリング交換についてお話しします。Monster821は、その名にふさわしい力強い走りを提供しますが、純正のフォークスプリングレートが低いため、車格に合っていないと感じる方も多いのではないでしょうか。

フロントフォークのO/Hとスプリング交換

Monster821のフロントフォークはKYB製です。長期間の使用や過酷な走行環境では、消耗品が劣化し、本来の性能を発揮できなくなることがあります。そのため、定期的なオーバーホールは欠かせません。今回は、O/Hに加え、フォークスプリングの交換を行いました。

純正のフォークスプリングレートは、Ducati Monster821の車格に対してかなり低く設定されています。これにより、特に強い減速や倒し込みで安定性に欠けると感じることがありました。そこで、スプリングレートを引き上げることで、適正な硬さとしました。この調整により、走行時のフィーリングが大きく改善され、特にコーナリング時の安定性が向上しました。

作業内容と費用

今回のフロントフォークO/Hとスプリング交換の費用は、税抜きで10万円となります。この費用には、フォークの分解清掃、新しいオイルとシールの交換、そして適正なスプリングへの交換が含まれています。これにより、Monster821本来の走行性能を取り戻すだけでなく、更に高いレベルの走行感覚を楽しむことができます。

フロントフォークの調整機構について

右側のみ、減衰力調整があり伸び圧共に備えています。イニシャルアジャスターは左右にあり。それほど高価なつくりでは無いものの、調整機構をしっかり備えているため、自分の走りを追求するために作りこんでいく事が可能です。

新たな課題と今後の展望

今回の作業でかなり好感触を得ましたが、新たな課題も見つかりました。それは、リアショックの動きです。現在のリアショックは、動きが重く減衰が過剰に感じられます。これはフロントとのバランスが崩れており、Monster821本来の走行性能を発揮するに至りません。

リアショックはイニシャルと伸び減衰力の調整が可能です。

今後の対策として、リアショックの社外品への交換や、仕様変更を検討しています。適正な動きを持つリアショックにすることで、さらにバランスの取れた走行が可能となり、より楽しいライディングを提供できるでしょう。

まとめ

Ducati Monster821のフロントフォークのオーバーホールとスプリング交換は、走行性能向上に大きく寄与しました。しかし、リアショックの改善も今後の課題として残されています。全体的なバランスを取ることで、Monster821はさらに魅力的なバイクとなるでしょう。皆様の愛車も、定期的なメンテナンスと適切な部品交換で、そのポテンシャルを最大限に引き出しましょう。

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