ローダウンとオーバーホール
TZR250RS ローダウン後のサスペンションO/H事例 〜30年を経たリアショックの再生〜
リード
2ストロークスポーツの名車、ヤマハTZR250RS。
ローダウン”LGN.S”を行ったオーナー様へ「リアショックの抜け気味が気になる」と提案いたしました。
今回はオーバーホール(O/H)と車高の微調整を行った事例をご紹介します。
古い車両でも足回りをリフレッシュすることで、再びスポーツ走行を楽しめるようになります。
読者ターゲット
- TZR250シリーズや同年代の2ストスポーツに乗る方
- 新車から長年O/Hを行っていないオーナー様
- ローダウン後のハンドリングや乗り味に不安を感じている方
車両の状態と課題
今回のTZR250RSは、ローダウン後にしばらく走行した個体。
リアショックに「抜け」が出始めており、オーナー様ご自身も車高調整を含めたリフレッシュを希望されました。
驚くべきことに、この車両のリアショックは新車から一度もO/Hされていなかった様子。
つまり、30年以上もの間ノーメンテナンスだったということです。
しかし、開けてみるとオイル漏れもなく、内部の摩耗も少なめ。
コンディションとしては比較的良好な状態でした。
今回の施工内容
- 突き出し調整による車高の微調整
- ローダウン後のバランスを取り直すため、フロントの突き出しを再調整。
- オーナー様の体格と走行スタイルに合わせ、最適化しました。
- リアショックのO/H
- フリーピストンセット(オイルとガスを分離する重要部品)を含む消耗品をすべて交換。
- ピストンリング、シール類も新品化。
- バキュームポンプを用いた徹底したエア抜きにより、作動性を高めています。
- スプリングの色変更
- 見た目のリフレッシュ効果も大きく、仕上がりはオーナー様にも高評価。
仕上がりとインプレッション
組み上げ後、車体に取り付けて動作確認を実施。
結果は「張りのある良い動き」で、30年前の純正とは別物のフィーリングを実現しました。
特に減衰の滑らかさとリニア感は、バキュームポンプでのエア抜き効果が大きく寄与しています。
古い車両であっても、適切なO/Hと調整を行えば安心して攻められるサスペンション性能を取り戻せます。
まとめ
TZR250RSのような旧車2ストスポーツは、いまも多くのファンに愛されています。
しかし、新車から一度もO/Hをしていないサスペンションは、本来の性能を発揮できません。
今回の事例のように、ローダウンと同時に前後ショックのO/Hを行うことで、
- 車体姿勢の安定
- 足まわりの張りと安心感
- そしてスポーツ走行での楽しさ
をしっかり取り戻せます。
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