性能、価格のすべてが素晴らしいバランス、トライアンフ・タイガースポーツ660のローダウン

Tiger Sport 660 のLGN.CS開発記録

Triumph Tiger Sport 660用の最新ローダウンシステム「LGN.CS」(仮称)が完成しました。この新たなコンフォート・スポーツ仕様は、快適性を重視しつつもスポーティな特性をしっかりと兼ね備えた理想的な仕上がりとなっています。

1. アドベンチャー車両の特徴を活かしたローダウン

Tiger Sport 660はアドベンチャー系車両で、比較的長いダンパーストロークを持つため、ローダウンに最適なストロークの余裕があります。今回のLGN.CSでは、この利点を活かし、わずかな車高ダウンで車両がハーフカウルのスポーツバイクへと変化することを目指しました。

2. オフロード要素を抑え、ロード特性を強調

このモデルは、オフとロードの中間の性格を持つバイクですが、その特性を活かしつつ、オフロード要素を削ぎ落とすことで、よりロード寄りの特性を強調しました。その結果、Tiger Sport 660は真のハーフカウルネイキッドバイクとしてのポテンシャルを発揮し、街乗りからツーリングまで、幅広いシーンで快適かつスポーティな走りを提供します。

身長165㎝で短足体系の私ですが、それでも片足だと余裕でご覧の状態になります。ちなみに今回はシート高で30mm下げです。

3. LGNシリーズの進化:LGN.MSへのステップ

LGNのスタンダード仕様は、全方位でバランスの取れた基本特性を持っていますが、BMW M1000シリーズ専用のLGN.Mではその特性をさらに拡大しました。そして今回のLGN.CS仕様では、快適性とスポーツ性を両立させ、街乗りや峠道での楽しさを高めています。この仕様は、まさにコンフォートとスポーツを融合させた新しいアプローチです。

4. さらなる展開とテスト

今後は、「LGN.S」(スポーツ)や「SC」(スポーツ・コンフォート)といった新しい仕様も開発予定です。自社所有のレース専用車両で繰り返しテストを行い、ハンドリングとローダウンの質感をさらに追求していきます。研究は常に進化し続け、最高のパフォーマンスを求めて改良を続けます。

5. Tiger Sport 660のバランスの良さ

Tiger Sport 660は、もともとバランスの良い優れた車両です。今回のLGN.CSにより、代車としての活用や、ツーリング、さらにはサーキット走行まで多用途に対応できるバイクへと変貌しました。自社でも、今後の活動に向けてこの車両の購入を真剣に検討しています。

6.追加要素として、サイドスタンド

タイガースポーツ660のサイドスタンドは純正では突起がないものの、扱いやすさは良好です。それでも更なる快適性向上を図り、追加の突起を溶接しました。これは予想以上の快適性をもたらします。ローダウンでなくとも、この突起を追加することは停車、発進においてかなり効果的なので、興味を持たれた方は、相談してください。

写真撮影の後で塗装を行いました。

今回のLGN.CSは新たな発見をもたらしました。次回の記事ではその点をより詳細に解説します。

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