新開発のローダウン”LTD”がご機嫌な仕上がりでした
動画でLTDの概要を述べていますので、ぜひご覧ください。
前回の記事でも述べましたが、LTDは費用対効果を追求しています。しかし「価格を安価にする」ことが主目的ではなく、支払った金額に対して得られる効果が大きいという意味です。
早速試乗を行いましたが、想定以上の下がり幅でした。最初は10〜20mm下げられるかな?といった程度でしたが、実測値で35mm下がりました。
モデル身長156cm
サスペンションに求められる仕事の中で重要なのが「衝撃吸収と高さ出し」です。ローダウンを行うとストロークが不足してこれらが犠牲になります。
LGNでも今回のLTDでもここを犠牲にしないようにするにはどうすればよいのか?を課題とし、開発とセッティングを詰めました。
試乗を行うとCBRの素性の良さを改めて感じました。低回転から滑らかに必要十分なトルクを発生し、発進が円滑です。
LTDで足着きが良くなりふらついても心配はありません。走り出してすぐに感じるのはフロントの高さ。リアの下がり幅に対して、フロントはやや下がり切っていない印象。ただ私のような肥満体型だとそうなりますが、妻のような50kg以下ならば丁度良いと感じるはずです。
リアのイニシャル調整を5段目まで締めると、今度はリアが若干高い印象となりました。4段目辺りが良さそうです。
60〜70kg程度の一般男性ならリアのイニシャルは2〜3段目で落ち着くでしょう。
二人乗りをする必要があるならば、最強の10段目にしてください。調整部分は大きく露出した場所に調整があるため、プリロードは簡単に変更可能。助かります。
下がり幅が意外と大きいLTDでは、サイドスタンドとのセット販売を行います。上の写真ではサイドスタンドを純正よりも20mm下げた調整を施しています。価格は送料税込で¥36,300、業販も可能です。
それぞれ単品販売も行いますが金額や実用上の利点はないため、セット販売がおすすめ。
フロントフォークは突き出し量は部品同士が接触しない12mmを基準とします。フロントフェンダー後端をカットすれば15mmも可能になりますが、ご自身の判断で行ってください。
またリアショックのスプリング交換も別途費用がかかりますが、提供致します。こちらは送料税込¥5,500。
各社から色々なローダウンが提案されていますが、セイクレッドグランドのLGN、LTDは試乗とセッティングを繰り返し最善を尽くしており、走る楽しさも足着きと同等に追い求めています。
今回のLTDは価格、取り付けにおける施工時間の短さも含め、かなり高品質に仕上がりました。先ずはお手軽に足着き向上による安心感と、セイクレッドグランドが追求している走る楽しさ・面白さの一端を感じてみたい方は、このLTDを買い求めください。
無加工のフロントフォークも、この様に細部を確認し問題が発生しないか入念に下調べをしています。
測定、設計、施策は全て自分で行い、問題点を確認しながら製造。今後の量産は信用のおける付き合いの長い加工業者さんに依頼します。