2015年型S1000RRの前後ショックO/Hとスプリング交換
BMW S1000RRの前後ショックO/Hとスプリング交換
1. 序論
弊社では、BMW S1000RRをはじめとするS1000系車両の整備とカスタマイズに長年携わってきました。ローダウンの依頼に加え、サーキット向けの高精度なセッティングや、街乗りの快適性向上など、多様なニーズに対応しています。今回は、2015年モデルのSachs製電制ショックを装備したS1000RRの前後ショックO/H(オーバーホール)およびスプリング交換を行いました。
2. 作業の概要
2013~2015年の筑波サーキット「Xフォーミュラ」用にカスタムした経験を活かし、今回の依頼では、サーキットと街乗りのバランスを重視した調整を行いました。S1000RRは車両特性上、フロントとリアのスプリング選定が非常に重要です。
- フロントスプリング:1.05K
- リアスプリング:8.25K
筑波サーキットを頻繁に走行する場合、S1000RRの適正なスプリングレートは、フロントに1K強、リアに8K前後が最適だと考えています。純正とは異なる数値ですが、サーキット派から街乗り派まで幅広いニーズに対応する設定です。
3. フロントショックの整備内容
フロントには電子制御部分が含まれていますが、これに関しては純正状態を維持し、基本的なメンテナンスに留めました。その上で、純正スプリングを1.05Kに交換し、サーキットと街乗りの両方で安定したパフォーマンスを引き出せるように調整しています。
- 電子制御のメンテナンス:手を加えず、元の性能を維持
- スプリング交換:1.05Kのスプリングを採用
4. リアショックの整備内容
リアショックは完全に分解し、精密なO/Hを実施しました。Sachs製電制ショックはエア抜きが難しく、バキュームポンプを使用した作業が必要となります。リアには8.25Kのスプリングを選択し、路面への追従性と車体安定性を確保しました。
- リアスプリング交換:8.25Kのスプリングを採用
- 分解作業:内部清掃とオイル交換を徹底
5. 作業プロセスとこだわり
ショックの脱着作業では、各部を適正トルクで締め付け、車両ごとに最適な組み付けを行います。車両をお預かりし、お客様の使用目的に合わせた一対一対応を徹底することで、パフォーマンスを最大限に引き出します。こうした丁寧な作業が、弊社の信頼につながっています。
6. 弊社のサービスと今後の展望
弊社では、サーキット走行に特化したセッティングから街乗り向けの快適な調整まで、幅広いニーズに対応しています。BMW S1000RRのような高性能マシンの維持には、定期的なO/Hと適切なスプリング交換が不可欠です。お客様の車両に合わせた最適なメンテナンスをご提案いたしますので、ぜひ一度ご相談ください。
7. まとめ
BMW S1000RRは、高い性能を持つ一方で、その維持には専門的な知識と経験が求められます。弊社の丁寧なO/Hとスプリング交換は、性能を維持しつつも、走行目的に合わせた最適化を実現します。サーキットや街乗りで走りを楽しみたい方は、ぜひ弊社のサービスをご検討ください。
専門的な知識と確かな技術で、BMW S1000RRのパフォーマンスを次のレベルへ引き上げます。お客様の愛車を最高の状態で楽しむために、弊社のサービスをご利用ください。