2020年型 ヤマハ YZF-R1 評価
2020年型 R1に対する評価
かなり良いです。
この車両、自分でサスセッティングを行なったが如何にもよくならないので、依頼をしたいと連絡があり6日の本日、作業を行いました。
基本的な評価 その分類
フロントフォーク 2018年型にも乗りましたしカワサキのH2も同様の機構を有したKYBのフォークです。非常に良い動きをします。動きそのものが良い。スプリングレート、減衰の値が概ね良い所にあると感じます。しかしながら純正のセットアップではイニシャルと減衰ダイアルの設定が今一歩でした。
リア フロントと比較して安っぽさを感じます。ただ古いR1やR6と違いネジ式のイニシャルは微調整が可能であり、狙ったポイントを探し出せるのは良い点です。
基本状態のサスセット評価
フロントは硬く、高い。リアは柔らかくて低い。そこでフロントフォークのイニシャルは抜き、リアのイニシャルは強めました。減衰は微調整で少し変えた程度です。バネによる姿勢変化で車高は大体まとまりました。セッティングを詰めてゆけばピンポイントで良い部分は出てきますが、悪い部分も表面化するので純正状態では精緻に詰めすぎないのが良策です。
総合評価
車両価格の詳細は知りませんが230万円以上はする様です。しかし昨今の車両は素晴らしく基本特性が良いので、見合った価格だと思います。自分ならば少々安っぽさを感じるリアショックは社外品を選び、見た目が好みのホイールへ交換したいと感じました。
予算に余裕のある方はフロントフォークも交換すれば、車両の動きも見た目もさらに満足できると思います。ただMの電子制御オーリンズと比較した場合、どちらがお得なのか?と疑問は頭を過ぎるでしょうが、これはそれほど難しい話ではありません。
社外品と純正とではセットアップが違いますし、自分で調整するのが好きな方は社外品。電制で最新の機構に魅力を感じる方はMを購入するのが得策です。
このセッティングの件は動画にもしますので、お時間のある方は当社のYouTubeもご覧ください。