デイトナ675のリアショックとセッティング

 トライアンフ・デイトナ675のリアショックO/Hとスプリング交換が終わりました。動画にまとめましたのでお時間のある方はご覧ください。

 https://www.youtube.com/watch?v=MneYNyvITL8

 リアショックの詳細なデータを採取しましたが、バネがやや硬いようです。
 その定数ですが初期は11Kgf/mm程度ですが、ストロークするに従い12.5Kgf/mmまで変化します。イニシャル量も過剰です。純正出荷状態ではセット荷重は125Kを超えます。正直硬すぎて乗れる水準ではありません。

 二人乗り、荷物満載ならちょうど良いでしょうがスポーツバイクで一人乗りを主とするならあまりに歪な設定です。

 今回はバネを交換し11Kgf/mmとしました。オーリンズのアフターパーツ設定では10.2Kgf/mmなので10〜11Kgf/mm辺りならまとまると思います。
 セット荷重は80Kを軸に体格と使い方(乗り方)に併せて調整すれば良さそうです。10.5Kgf/mmか105Nm(10.5K超)のバネが最適にも思います。

 減衰力の設定はバネが決まれば悪くなさそうでした。シリンダー内径が40mmとやや小さく貧弱なので最高性能とは言えませんが、うまくまとめれば良い仕事をしそうです。バネ交換に伴いシム組を変更し減衰設定を好みに振れば、価格相当によいリアショックに仕上がると思いますが、ある程度の出費を覚悟するのであれば、社外品への交換の方が良いと思います。

 フロントフォークもかなり良い性能を発揮しますが、バネと油面設定を詰めてゆけばまだまだ改善できそうです。

 車両として見た場合、並列三気筒は扱いやすいバランスを持っており、トライアンフの675ccは十分なトルクとパワーがあり非常に楽しいと思います。