写真学習の続き 初めての人物撮影(モデルさんあり) 

 11月4日は伴貞良さんの主催する写真学習のワークショップへ行きました。

 初めて真面目な人物撮影のモデルはつばささんという、綺麗な女性の方でした。

 カミさんや自分の子供であれば緊張することもなく、短い焦点距離でも寄って行けますが赤の他人ともなるとそうもいきません。

 従業員の若い子を撮るのでも、少し寄るのに若干の違和感があるのに、見ず知らず人を撮影するのは意外なほど難しい。

小顔で鼻が高く友人のイタリア女性に通じる綺麗な顔立ちの女性でした。

 先日訪れた長野県で紅葉を撮影したのですが、カミさんが自分で編んだセーターをSNSに上げる為、初めて撮影を頼まれましたが、その際に85mmの焦点距離が人物取りでは扱いやすく、パースの付き方も自然で好ましいと感じたため、今回はCarl Zeiss Sonnar 85f2.8(ヤシカ・コンタックス)を持ち込み、このレンズ一本で通しました。

同じレンズとカメラで撮影。非常に扱いやすいコンビネーションでした。

 いつもバイクや部品ばかり撮っており、人物撮影は正直いえば私には不要です。ではなぜ人物撮り(しかもお肌を綺麗に撮る、というのが主題のワークショップ)に参加したのか。それは好き嫌いをなくすためです。

 バイクは好きだけれど、アメリカンは嫌いとか、オフはちょっとな〜、サーキット走行はまるで興味がない。など同じ二輪車に乗っていても驚くほど方向性は違います。

 しかし仕事でサスペンションを扱っているとそう言ってはおれない場面も多々あります。それに最初は毛嫌いしていたハーレーですが、今一番好きな街乗りバイクは当社の開業当初から付き合ってくれている岩城さんの乗るリジットフレームの883Rです。

 もちろん若かりし頃に少しだけ乗っていたモトクロッサーも好きだし、SSで走るサーキットも楽しい。

 普段、物撮りばかりに励んでいる訳ですが、興味がない人物撮りで何か掴めるかもしれないと考え参加したのですが、果たして意外なほど自分の特性を浮き彫りにする事となりました。

 撮影を終えRAW現像セミナを終えた後は自由時間とでもいうか、伴さんと参加者で当日の写真を観せあい批評をした訳ですが、人それぞれ写し方というかモデルさんの表情が全く違います。同じ時間に同じ状況で撮影しているのに大きな差があり、これが人間の個性かと楽しく感じます。

美男美女は徳だなと、改めて感じましたよ。大変な事も多いでしょうが。

 私の撮った写真を観た伴さん曰く「新保さんにはこのように見えているんですね」という言葉が深く心に刻まれました。

 確かに堀が深くイタリア人の特にラティーナ(ラテン系)のような、彫像を思い起こさせる顔立ちのつばささんの写真を撮影している時には「彫像みたいだな」とか「人間ぽくないな」と考えていました。

 そのような無機質な写真が多く、それはそれで個性的で面白いと褒めて頂きましたが、普段からバイクや金属を主に撮影しているせいで、女性を物のように撮っていたのかもしれません。

 最後のストロボを用いた撮影で、モデルさんに話しかけ表情を引き出し、こちらの要望も伝えるなかで少し人間ぽい写真になったと思います。それが今回使っている写真です。

 プロに成りたいわけではありませんが、一通りのことを経験した上である特定の分野に特化する方が最初から限定するよりも価値があると考え、今回は意を決して参加しましたが大きな収穫がありました。

 モデルさんと少しでも意思の疎通を図ることで、写真が全く違ったものになり、それはお客様や従業員との関係性も同様だと強く再認識したと同時に、自分の欲しいもの(今回は出来上がった写真)を手にするには自分から状況を動かす必要があると、これもまた再認識させられました。

やや攻撃的な目線をお願いして撮った一枚。

 と言う訳で今後はそれほど頻度は高くないでしょうが、男性女性の別をなく人物取りを楽しみたいと思います。

そんな事を考えている翌日に撮影したスナップ。ファンションセンスも踊りもいい味を出していました。

 皆さんも、固定化せず柔軟な思考で今をもっと楽しんで頂ければ、バイクももっと楽しめるようになるはずなので、その手伝いをするためにも良いサスペンション、バイクを仕上げて行こうと誓った1日でした。

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