【モンロー】のリアショック、お客様からの評価を頂きました

 先日作業を終え納めたMonroeですが、お客様から写真と感想を送って頂いたので、書き記します。
 ちなみに作業工賃は加工、O/Hに塗装を含め30万円程で納期は2~3ヶ月となります。

 試乗した印象
 以下はお客様頂いたメールの内容です。

 「お世話になります。

 本日、モンローのサスを取り付け、走行しました。
 交換前のコニーは段差通過時の突き上げが強くとても固い乗り味でしたが、オーバーホールしていただいたモンローはとてもしなやかにショックを吸収し、シングルシートでも全く不快なく安定した走行を楽しめました。

 オーバーホール前と比較しても断然安定していると感じました。

 この度は本当に有難うございました。

 もし宜しければ、添付した車体の写真もブログに載せて頂けましたら、光栄です。」

 質が向上した要因
 1 オイルが新しくなった 当然ですが、40年も前のショックですから内部のオイルは酷く傷んでいました。それが新しくなるだけで性能は大幅に取り戻せます。

墨汁と間違うほど黒かったオイル。

 2 ガイドブッシュの追加 ロッドを保持するロッドガイドを純正の焼結材から、ステインレススティールで削り出しスライドメタルを圧入する近代的な造りに置き換えました。
 摩擦低減により動きが滑らかになり、更にはロッドへの攻撃性が下がることでオイル漏れの可能性も同時に減じています。

モンロー巡視絵のロッドガイド。
削り出したロッドガイド、ガイドブッシュ圧入前。

 3 インナシリンダの研磨 ツインチューブ構造のモンローはインナシリンダを研磨することで摺動抵抗を低減し、滑らかな動作を実現しました。
 この様に摩擦を適度にへらすと、微小入力でもリアショックが動き出すので乗り心地は上質になります。

ベースバルブとインナシリンダ。

 性能面で大きく変化したのは以上の事に拠ります。

 他にも塗装により外観の質を取り戻したのも、喜んで頂けた重要な要素だと考えます。

 お客様の指示もありスプリングの細かい表現も再現しています。

モンローの文字が消えないように、薄い塗装で仕上げてもらいました。
車体も綺麗にレストアされており、リアショックとの相性も良さそうです。
塗装は信頼できる業者さんに依頼しています。

 こんなにも喜んで頂けると、作業者冥利に尽きます。

 今後の励みになりました。

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