【S1000RR】の前後ショックO/Hの細部を写真で紹介
珍しくローダウンではなく通常のO/Hで依頼がありました。
部品の細部を写真で紹介します。
先ずはリアから
電子制御の根幹部。この中に電気的に作動するバルブがあります。別のメーカーではありますが、近日サンプル品を分解するので、その際に改めて紹介致します。
減衰を発生するピストン。主たる減衰はここで生み出し、最初に紹介した電制部分は補助というか変化させるための部品であり、主役ではありません。
組み立てた部品群。この後、ヴァキュームポンプを用いてエア抜きを行います。
フロント
減衰力を発生するカートリッジは片方だけにあります。こちらで伸び、圧の両者を作り出します。そしてこれはガスによる加圧がなされております。
ガスはブラダという風船のような部品でオイルと分離されています。オイルに泡が確認出来ます。このことから定期による整備が望ましいと判断します。
メインピストンと別にセカンダリピストンがあり、コンプレッション側の補助減衰を生み出します。写真は伸び工程時に減衰をキャンセルするチェックバルブです。
フロントフォークの減衰を発生するピストン。デグレッブ特性を生み出します。減衰力が設定圧に到達すると力が漸減するかのような仕組みです。
シム。これらの組み合わせで減衰力を任意に設定出来ます。
今回は写真を主に紹介しました。また機会があれば内部写真を公開します。