RSV4のセッティング、続き
さくじつ行ったRSV4ファクトリーのセッティング続編です。
昨晩はもの凄い睡魔に襲われ、文章を書き続けられなくなり、途中で筆を止めましたが今日は朝から元気です。
ピッチングの中心を車両のどこに置くのか、の続きからです。前後の車高とサスペンションの動き方でそれを演出します。ですが、エンジンの搭載位置やスイングアーム長など車両の設計段階の構成で制約が決まり、サスペンションは微調整の範囲です。
ただ、二輪車は車と比較して簡単に多くの部分の調整できますし、RSV4ファクトリーは通常の二輪車と比較して調整範囲が多岐にわたるので、好みを突き詰められます。
それは良い面でもあり、目標が不明瞭ならば変更しようも無いうえに、間違うと面白みのない車になるので、地道な試行錯誤が必要です。
話を戻して、セットアップは何を目的にするのかを申し上げますと、楽しい乗り心地、タイムを削る、安全などの要素があり、それを達成するにはお客様の乗り方(バイクの使い方)に合わせ、タイアを最大限グリップさせるのが仕事になります。
私の好みは、リアダンパーの伸び減衰がしっかり効いていて、回転の中心が少し後ろ気味が好みです。速い遅いは関係なく楽しい乗り味を求めると、大体そうなってしまいます。ですから、個々のお客様になるべく沿うように話をしながら、可能ならば試乗で細部を詰めていけば、満足度の高いバイクが作れるのではないかと考えています。