車高決定の要素 つづき
昨日の記事では車高調整について言及しましたが、よりソリッドな文章で内容を再編しています。全く同じ内容ですが、より直接的に説明していますため、新たな発見をもたらせば幸いです。
・主題 車高はどのように調整するべきなのか?
・副題 卵が先か鶏が先か?
2輪、4輪問わず車高はとても重要な要素であり、それを決定する方法はいくつか存在するが、その中でどの順序が良いのかについて考察する
1バネで決める 固定車軸(リジット)出ない限りはほとんどの場合スプリングで車高がきまる。スプリングにはコイル、トーションバーやエアなど種類はあるが、そのどれも反力を得るためのバネである。
2イニシャルで決める バネを縮めることで得られる反力により車高を変化させる
3車庫調整機構で決める フロントなら突き出し、リアであればねじやカラーを追加して車高を変化させる
上の3つが主となるはずだがその順番は何が重要であろうか、私見を述べる
1番大切なのはバネ定数、2がイニシャルで3が車高調整機構である
その理由は以下のとおりである
バイクの重量、エンジン出力、走る場所、使い方によりタイアのグリップが決まり、ストローク量も決まる、それに見合ったバネはある経験と、ある程度計算により導き出せる。
最大反力が決まり、ストローク量が決まれば自ずと使うべきスプリングは決定される
2 1で決めた数値から体重、速度、フィールドの変化に柔軟に対応するため、イニシャルを調整する。つまりイニシャルは「バネの使い方」である 主である「スプリング」に対し、従である「イニシャル=使い方」の優先度が低いのは必然と言えよう
3 車高が実は難しい。優先度を1としても良い気もするが、その実、ばね系をある程度良いところに落とし込んでおかなければ、サスペンション全体としての動きが悪くなるため、やはりスプリング系を先に決めるべきであろう