2ウェイアジャスター

 FGは以前、コンプレッションアジャスターの2ウェイ調整が存在しましたが、今は設定がありません。

 FGに限らず、オーリンズなどのしっかりしたメーカーは圧減衰調整が、内部で2ウェイになっています。環状隙間(ニードル)と薄板弁(リーフバルブ)を組み合わせています。お金をかけずに造る場合は、設定流量以上にオイルが流れる場合にバイパスを通したり、逃し弁でオイルロックを回避します。

 仮にオイルブローを起こさないようにすると、環状隙間でオイルロックが起こり非常に乗り心地が悪くなります。または、設定したダンパー速度以外で調整部の効果が過剰になったり効果がなかったりと、上手に機能しなくなります。オイルはシリンダーとリザーブタンクの間を往復し、その流路を邪魔するように調整部品を配置し、変更を可能とします。かりに1ウェイだけだとしたら、伸び圧共に動きが変わる両効きになります。

 2ウェイアジャスターがなくても心配なさらずに、内部に自動調整機構が入ってい事を知って頂き、安心してもらえれば幸いです。

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