Z1の試乗を終えて

 いよいよ完成したZ1の試乗を行いました。

 サスペンションの変更を行う際は、私がばね定数の選定や減衰の変更を施し、サスの脱着は大槻が行うのが慣例です。

 改造を終えたサスペンションを取り付け、先ずは大槻に試乗させます。セッティングについて彼は大きく外す事がなくなりましたので、安心して任せられます。彼のインプレッションを聴いたうえで、次に私が確認して問題点を話し合います。

 Zはフォークが細く、フォークのエアボリューム(油面)の設定が難しいと感じました。更にカートリッジを追加したので、イニシャルアジャスターやトップキャップ、インナーロッドでさらに空気室の体積が減少し、エアスプリング効果の漸進性が強くなり、ストロークの奥がきつかったので油面を30mm下げました。現物測定でロックピースを含めた実ストロークが128mmあり、最初は100mm程度しか使えませんでした。油面を30mm下げ、内部のイニシャル量を7mm抜いたことで115mmまでストロークさせられるようになり、十分な値を得ました。

 ここまで来ると、やっとプリロードアジャスターと減衰調整が意味を成します。それらの微調整で一気に好みの乗り味へ変貌しました。しかし、前後のスプリングレートの見直しを考えています。フロントは0.8k、リアは2.2~2.8のプログレッシブですが、フロントは0.7kか0.75kでリアを1.9kか2.1kまたは2.2kのシングルレートが望ましいように感じます。以前BG誌と製作したKZ1000を考えても左記の数字が現実的かと思います。早急にスプリング屋さんへ製作依頼をかけるつもりでいます。

 上記課題は細部の詰めであり、大きな観点から申せば十分な出来だと言えます。特に終盤でフロントのセットをまとめ上げた後の乗り味は、自慢したくなるほどでした。この車両はライダース落合様の個人所有ですが、同店の宣伝にも使いたいとの意向があるため今後も乗り味の向上を求め、製作するばねを投入しセットを煮詰めていく予定でいます。

 価格はオーバーホールと消耗品、カートリッジ追加、スライドメタルとガイドブッシュの追加、スプリング、フォーク脱着を含め税込み24.9万円です。かなりの高額ですが、純正のフォークを使用するのでステムやホイール、ブレーキをそのまま使用可能なため、逆を言えばそれ以外の出費はありませんでした。

 

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