ローダウン”LGN”が進化 開発記録

進化を続けるLGNローダウンシステム:サーキット仕様「LGN.Evo」での実証テスト報告

来年度に向けて、ローダウンシステム「LGN」の派生モデル「LGN.Evo」の製作・テストが進行中です。進化を続けるLGNシリーズですが、今回の「Evo」モデルはサーキット走行を想定した特別仕様。お客様からのご要望に応え、実際にサーキットでシェイクダウンを実施し、さらなる改良を続けています。

車両を触っているのは8耐優勝ライダー名越哲平さんのお父さんです。

S1000RRに20mmのローダウンを実装

今回の依頼は、長年弊社をご利用いただいているお客様からのものです。新たにBMW S1000RRをサーキット仕様で購入されたお客様は、サーキット走行においても足つきを改善したいとのご希望があり、弊社のLGN.Evoを導入することになりました。S1000RRはパワフルな性能を持つ車両ですが、足つきに不安がある場合、転倒のリスクが高まることも考慮されます。20mmのローダウンを施したことで足つき性が向上し、ライダーの安心感も増しました。

サーキット仕様に最適化した改良点

LGN.Evoモデルは、単にシート高を下げるだけでなく、サーキット走行を前提にして各部の細かい調整が施されています。今回は特に以下のポイントに焦点を当て、改良を行いました。

  • スプリングレートの調整:前後のスプリングをやや硬めに設定し、ハイパフォーマンスな走行環境に対応
  • 油面・ガス圧の最適化:油面とガス圧の微調整により、サーキット走行に必要な安定感と俊敏な応答性を向上
  • 初期シェイクダウン:初走行でのシェイクダウンテストにおいて、各パーツが問題なく動作することを確認

これらの調整により、初走行でもスムーズな走りを実現し、シェイクダウンを無事に終えることができました。

次のステップ:細部のセッティングとライダーへの個別最適

今後は、さらに細かいセッティングを重ねることで、ライダーに合わせた最適化を進めていきます。具体的には、サスペンションの動作特性や減衰力の微調整を行い、ライダーの走行感覚やサーキットでのタイムアップに繋がるように仕上げていきます。これらのサーキットでの経験は、街乗りでの快適性向上にも繋がるはずです。

まとめ

LGN.Evoは、ローダウンの新たな常識をさらに進化させるべく開発を続けているモデルです。今後もLGNシリーズの改善・開発を進め、サーキットと街乗りの両方で最適なローダウンソリューションを提供していきます。LGNの新たな進化にどうぞご期待ください。

Share your thoughts