VMAX1700 ハンドリングの印象とローダウン
VMAX1700 ローダウン施工完了!— 足つきとハンドリングを両立した新たなセッティングへ
VMAX1700は、これまでに前後ショックのオーバーホール(O/H)やローダウンのご依頼を数多くいただいており、今回も車体をお預かりしローダウン作業を実施しました。
本記事では、その作業内容と仕上がりについて詳しくご紹介します。
VMAX1700の基本特性 – 大柄ながら素直なバイク
VMAX1700はその迫力あるスタイルや重量感からクセが強そうな印象を受けるかもしれませんが、実際には素直で扱いやすい車両です。
特にサスペンションに関しては、前後ショックともに調整機構が充実しており、フルアジャスタブル仕様(リアの車高調整はなし)となっています。そのため、純正のままでも適切なセッティングを行えば、十分に満足できるハンドリングが得られます。
実際に、過去に純正ショックのオーバーホールを行った際も、イニシャルや減衰調整を適切に行うことで、バイク本来のポテンシャルを引き出せると感じました。
しかし、今回は足つきの向上を目的としたローダウンのご依頼。純正とは異なるスプリングレートを採用しつつ、走行性能も損なわないセッティングを施しました。
ローダウンの設計 – 計算と試作を重ねた最適化
ローダウンの際に最も重要となるのは、適切なスプリングレートの設定です。単に車高を下げるだけでは、サスペンションの動きが硬すぎたり、逆に柔らかすぎたりして、走行性能が大きく損なわれることがあります。
そこで、今回のローダウンでは、以下の手順で最適なバネの硬さを算出しました。
- 純正スプリングのレート、ストローク、レバー比を測定
- ローダウン後の必要な反力を計算
- 自社開発の計算プログラムを用いて最適なスプリングレートを導き出す
- サイドスタンドは現車合わせで、最適な傾斜角を求めます
この結果、シート高を40~50mm下げる設計となりました。純正のスプリングよりも硬めの設定ですが、適切なダンパーセッティングと組み合わせることで、乗り心地を犠牲にすることなく、むしろ快適なハンドリングを実現しています。
実走テスト – ローダウンとハンドリングの融合
ローダウン後のVMAX1700に試乗したところ、非常に好印象な仕上がりとなりました。
特に、減速から旋回へとスムーズにつながる前後サスペンションの動きが心地よく、大柄な車体ながら軽快にコーナーを駆け抜けることができます。
また、大きめのギャップでもショックの底突きが発生せず、サスペンションがしっかりと仕事をしていることを実感できました。
各部の調整ポイント
- リアショック
VMAX1700には油圧式のイニシャルアジャスターが純正で採用されており、ライダーの体重や積載量に応じて簡単に調整可能です。
そのため、ローダウン後でも状況に応じた最適なセッティングができるようになっています。
- フロントフォーク
ダンパー調整用のダイヤルが使いやすい位置に配置されており、調整作業がスムーズに行えます。
ストローク量を確保しつつ、ローダウン後のバランスを取るようセッティングしました。
VMAX1700のローダウン開発 – 技術の蓄積と進化
VMAX1700のリアショックは、ローダウンが技術的に難しい構造を持っており、初めて開発を進めた際は試行錯誤の連続でした。
しかし、開発を重ねることでローダウン技術を確立し、現在ではVMAX1700だけでなく、類似した車両にもLGNを応用できるまでに進化しています。
これにより、大幅な足つき向上とハンドリングの向上を両立したローダウンを提供できるようになりました。
まとめ – VMAX1700のローダウンで、より快適なバイクライフへ
VMAX1700のローダウンを通じて、足つきの向上とハンドリング性能の向上を両立することができました。
「ローダウン=走行性能の低下」と考える方も多いかもしれませんが、適切なスプリングレートとダンパーセッティングを施せば、むしろ走りの質が向上します。
こんな方におすすめ
✅ 足つきを向上させて、安心して乗りたい
✅ ハンドリングをより快適で楽しいものにしたい
✅ 純正のサスペンションが硬すぎたり、動きが悪く感じる
VMAX1700のサスペンションに関するご相談は、オーバーホール(O/H)、スプリング交換、LGNによるローダウンまで幅広く対応しています。
価格:車両預かりで前後ショックの脱着、ローダウンの施工、サイドスタンドの加工を含め税込みで約33万円です。
気になる方は、お気軽にお問い合わせください!
📞 TEL:090-3316-5306
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今後の展望 – VMAX1700以外の車両にも対応可能
VMAX1700のローダウン技術を応用し、他の大型ネイキッドやツアラーのローダウン開発も進めています。
特に、足つきに悩むライダーや、乗り心地の向上を求める方に向けたカスタム提案を強化していきますので、今後の情報発信にもご注目ください!
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