シリンダー製作
マルゾッキ ツインショックのフルレストア事例 – シリンダー製作と完全修復
今回は 非常に特殊な事例 をご紹介します。
古いマルゾッキ製ツインショックのフルレストア依頼を受け、単なるオーバーホールでは対応できないレベルのダメージがあったため、各部を造り直しながら完全修復を進めました。
特に シリンダーを新規製作 する必要があったため、その工程について詳しく解説します。
🔧 マルゾッキ ツインショックの状態と課題
このショックはかなりの年月を経た旧車に装着されていたもので、以下のような深刻な問題を抱えていました。
✅ 内部に水が浸入し、各部に錆が発生
✅ シリンダー内部の腐食が進み、再使用が不可能
✅ 通常のオーバーホールでは対応できず、主要パーツを新造する必要がある
このような状況では、単純な部品交換やリペアでは不十分であり、新たにシリンダーを製作 することになりました。
⚙️ シリンダーの製作工程 – 精密な加工が求められる作業
ダンパーシリンダーの製作は、エンジンのボア加工と似た工程ですが、「長くて細い」形状のため、さらに高精度が要求されます。
1️⃣ 下穴加工
まずは、素材に対して下穴を開けます。精度を確保するため、専用の加工機を使用しながら、均一な円筒形状を作り上げます。
2️⃣ ホーニング仕上げ
ホーニングとは、シリンダー内部を均一に仕上げるための研磨工程です。
今回は 内径22mm × 長さ160mm の仕様で製作しました。
一般的なエンジンシリンダーに比べると、ダンパーの部品は 「細くて長い」 という特徴があります。
✅ 内径 20~50mm の範囲が一般的
✅ 長さは短くても 80mm 以上、大きなものでは 200mm を超えることも
✅ フロントフォーク用では、さらに長いストロークを確保する必要がある
このような形状のため、加工精度を確保するには 高度な技術と専用設備 が不可欠です。
🔩 レストア作業と今後の対応
今回のシリンダー製作は フルレストアの一環として行いました。
そのため、単体での受注は現在のところ予定しておりません が、作業中に問題が発覚した場合には、適宜対応可能です。
特に 旧車のダンパーは部品供給が途絶えていることが多いため、このようなレストア作業は今後も積極的に取り組んでいきます。
旧車オーナーの方で サスペンションのメンテナンスやリフレッシュを検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。
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