TZR250 1KTインプレッション
TZR250 1KT──“低速トルクが太い2スト”は街乗りでも笑顔にしてくれる
一昨日、リフレッシュを終えたTZR250 1KTを納車。
ノーマルチャンバーが奏でる低速トルクは「トラックか?」と思うほど分厚く、クラッチをつないだ瞬間 ニンマリ。驚異的に速いわけではありませんが、街中でちょうど良い速度域と軽い車体が心地よく、つい試乗距離が伸びてしまいました。
1. 今回のメニュー――“純正を活かす”メンテナンス
-
前後ショック:オーバーホール
-
各部ベアリング:新品交換
改造ゼロ、セッティング変更ゼロ。
「純正ポテンシャルをそのまま引き出す」をテーマにしただけですが、結果は大正解でした。
2. 乗り味インプレッション
項目 | 体感ポイント |
---|---|
低速トルク | ノーマルチャンバー+リフレッシュで厚み倍増。“半クラ”だけでスルスル進む |
ハンドリング | 車重138kg(乾燥)+新品ベアリングの恩恵でヒラリと切れ込む |
エンジンフィール | 3500rpm付近からムチッと立ち上がる2スト特有の鼓動感が楽しい |
ブレーキ&足まわり | O/Hでダンパー摩擦が減り、ストローク感が素直。街中ギャップも苦にならず |
3. 40年前の“合わせ込み”に脱帽
「粗探しをすればキリがない」。確かに最新車両と比べれば制動力や剛性は見劣りします。
しかし設計・製造コストや当時の技術水準を考えれば、
“よくぞここまでバランスを取った”
としか言いようがありません。
プロダクトアウトではなく、“ライダーがどう感じるか”まで緻密に計算しているのが伝わります。
4. サーキット全開ならNSRに敵わない。それでも選ぶ価値
80年代後半のNSRやTZR後期型(3XV)と比べれば、ラップタイムでは到底敵いません。
しかし、**「走る楽しさ」**にフォーカスすれば話は別。
-
手応えがある低速トルク
-
軽い車体と素直なハンドリング
-
2ストらしい香りとサウンド
これらが**“速度=快感”ではなく“質感=快感”**という新しい価値を提供してくれます。
数年前に触った RZV500 に通じる“鼓動感で笑顔にさせる”キャラクターと言えば伝わるでしょうか。
5. 今後のマイナーチューン
優先度 | メニュー | 目的 |
---|---|---|
★★★ | 前後スプリングレート再検討 | 現行ラジアルタイヤとのマッチング向上 |
★★☆ | ラジアルマスター+スチールホース | レバー効力のリニア化 |
★☆☆ | ギアレシオ1丁ショート | 街乗り加速をさらに強調 |
まとめ
-
ノーマルでも“低速トルク+手応え”で十分楽しい
-
O/H&ベアリング交換だけで走りは激変
-
サーキット最速より“ニヤッ”とできる街乗り性能を求めるなら1KTは価値あり
ご相談はお気軽に
問い合わせフォーム:https://sgfacendo.com/contact/
電話:090-3316-5306
LINE:@llv7594i
ショックO/Hから足つき改善まで、2ストロークのサスペンションセッティング相談もお任せください!