360モデナのショック 分解

ZF Sachs製 360モデナ用ダンパーを分解・点検──“一生物”に近づけるためのアップデート

依頼の入った ZF Sachs製・Ferrari 360 Modena用電子制御ショックを分解・点検しました。今回の個体は致命的な不具合はなし。しかし、長期使用でも性能を安定維持できるよう、細部のクリアランスやシール性、配線取り回しなど耐久寄与点を一つずつ見直し、必要な変更を加えています。

電制コアの観察から見えた“修繕可能性”

Sachs製電制ショックのコイル/配線/端子部を多数分解してきた経験から、

  • 耐久性のボトルネックになりやすい箇所、
  • 損耗・破断時に補修や換装で復帰できる可能性
    が具体的に見えてきました。今後はこの領域の検証をさらに進め、メンテナンスによって“使い捨て”でなく長く使えるダンパーを目指します。

BWI・ビルシュタイン等、他メーカーでも共通の壁

電制ショックはBWI(Delphi)やBilsteinでも総じてオーバーホール難度が高く、交換前提になりがちです。
当社は各社の電制ダンパーを繰り返し分解・記録・対処法を更新しながら、必要最小限の出費で長く楽しめる現実的な整備ソリューションの確立に取り組んでいます。


依頼方法とご案内

  • 対象:電子制御・機械式を問わず、Ferrari/Lamborghiniの前後ショック
  • ご依頼経路(重要)エンドユーザー様からの直接ご依頼は承っていません。 お付き合いのある整備工場・販売店・ディーラー経由でお申し込みください。
  • 価格:個体差・作業範囲の振れが大きいため価格提示は不可です。
  • 納期・技術的可否の確認直接お問い合わせいただければお答え可能です(依頼は工場・ショップ経由でお願いいたします)。

お問い合わせ(事前相談)

「この型番はO/Hできる?」「電子制御のエラー対策は?」など、納期・可否・作業方針のご相談はフォームからお寄せください。実機到着後に詳細を診断し、最適なプランをご提案します。

Share your thoughts