タイアの空気圧
開発車両のNC39は仕入れた時に、ダンロップのロードスマートⅡを履いていました。いつもならすぐに好みのタイアへ履き替えるのですが、今回は慌てているわけでもないので、とりあえずそのままで走る事にして、今に至ります。
メーカー指示ではフロント2.25、リアは2.5を指定空気圧にしています。走り始めた時は前後とも2.25でしたが、先日前後とも2.1に改め試走を行ったところ、かなり良い印象を得ました。空気圧はダンパーで言うところのイニシャル・プリロードに相当すると考え、タイアの構造がスプリングレートに相当するのではないでしょうか。
空気圧が高めだと燃費や摩耗に関しては良好でしょうが、乗り味については必ずしも良いとは言えません。自分の感覚に合うように、圧を調整してより楽しい車両に仕上げれば、バイクとタイアの理解も深まります。
昨年仕上げた車両を納車した時に、リアよりもフロントの空気圧を高くした事を伝えると、驚かれました。乗り味を吟味して、そのように調整した訳ですが、固定観念があると、その解に行きつかないと思いました。求めるハンドリング・乗り味があり、そこへ向けて最適な仕様を求め手段を選べば、どの様な方法をあり得ます。