久しぶりに乗る
昨晩は一週間ぶりにCB400SFで家路につきました。いつもより少々早い時間のため、車が多くたった1時間で大きく違うと実感した次第です。
先週は数人のかたに試乗頂き、貴重な意見を聞けました。それを活かし、筑波でセッティングに悩んでいたVT250SPADAの方向性を見出い、街乗り用のフォークの相談を受けた際に、その経験をまた活用できました。
私自身は街乗りでもブレーキを積極的に使い、フォークを沈めて曲がる乗り方をします。アクセルオフだけで姿勢変化を大きく起こしたい方は、もっとイニシャルを抜く必要がありそうです。
更に曲がっている最中の、体の位置も違っているのかも知れません。お尻をシートにどっかり乗せ、運転してみましたがかなり変な感じがします。シートに座りっぱなしでも上半身の動かし方と、少々の下半身の動きで、体の位置がかなり変わります。旋回中で車体を倒している時の中心は、感覚的に前方の内側(肩の辺り)に感じています。その中心へ向け体を持って行かないと、旋回中心の外側にいることになり、バイクを起こす力が強く掛かり曲がり難い感触を得ます。
上記は全て私の印象を論じただけなので、人により違う印象を持つでしょうが、詰まりは積極的に体を動かすか、動かさないかで同じ速度で走っても車に対する入力が違うために、受ける印象も変わってくるのだと想像します。
だからと言って、乗り手個々に合わせれば良くなる物でもないと考えて居ます。以前当社で働いていた木村君が「新保さんのセットは硬くて乗りずらいと思っていたが、緊急回避でブレーキを強く握り曲がらなければいけない事態に遭遇した時、しっかり曲がった」と教えてくれました。曲がりやすいからと、安易に柔らかくすれば限界を下げることになりますが、反対に振れば乗り手の技量に大きく左右されてしまう。両者の均衡を高度に併せ持つ車両を造るのが今の目標です。