新たなセッティングを施した2021年型S1000RR 30mmローダウン
BMW S1000RR|約30mmローダウンで“日常×走り”の質感を底上げ
— 新レート採用でリアのしなやかさと旋回の素直さが一段アップ —
要点(30秒)
- 大阪のお客様からのご依頼。ご夫婦で乗る前提で「約30mm下げたい」とのご要望。
- S1000系での施工は通算100台近い実績。今回も電制含め不具合なしで納車。
- スプリングレートを刷新し、特にリアの質感と旋回時の自然さが大幅に向上。日常〜ワインディングまで扱いやすく。
1|ご要望とねらい
- 車種:BMW S1000RR
- ご要望:約30mmのローダウン(奥さまも安心して乗れる足つき)
- ねらい:スポーツ特化ではなく、日常の取り回しとワインディングの楽しさが両立するセット
結果として、この「30mm」が走りの質感と安心感のバランス点でした。
2|施工メニュー(要点)
- ローダウン幅:シート高ベースで約−30mm(空車1G)。乗車1Gで**+α沈み**
- サイドスタンド:ショート加工を実施(駐輪の安定角を確保)
- 電子制御:組付け後エラーなし。キャリブレーション・配線応力チェック済み
- 付帯対応:配線トラブル(※後述)を修理・検証の上、完調で納車
3|今回のキモ:スプリングレートの見直し
セッティングの要はバネ(レート)です。
ここ数か月、ローダウン後でも操安・質感が上がる新レートを検証。今回、新しいリア側のレートがハマり、下記の改善が明瞭でした。
- 悪路の追従性:角が取れ、初期のしなやかさが向上
- 旋回の自然さ:倒し込み〜中立〜アクセルオンまでが一連で滑らか
- 立ち上がりの安心感:トラクションの立ち上がりが穏やかで扱いやすい
「下げたから我慢する」のではなく、下げても“よく動く”を作る。
その核心が適正レート×適正プリロードです。
4|走り(インプレッション)
- 街中:Uターン・段差越えでゴツゴツ感が減少。取り回し時の不安も軽減
- ワインディング:寝かし始めが素直、切り返しの粘りが気持ちよい
- 立ち上がり:ラインが乱れにくく、スロットルを穏やかに開けられる
30mmという現実的な幅が、走りを壊さずに日常の安心も上げるちょうど良い落としどころでした。
5|トピック:電制配線トラブルを発見→解決
施工そのものは問題ありませんでしたが、リア電子制御の配線に製造・組付け由来と思われる短尺箇所があり、カプラ脱着で片側が断線→エラーを検知。
ディーラーで要点確認→当社で修理・絶縁・応力対策→再キャリブレーション→試乗で完調を確認して納車しました。
電子制御車は配線応力・カプラ座りの点検が肝要。施工時に必ず確認しています。
6|価格・納期(目安)
- 価格:約29万円(税込)
(車両お預かり、脱着、サイドスタンドショート加工まで含む) - 納期:1〜2週間(車両預かりベース/予約・在庫状況で変動)
7|遠方の方へ|引き取り・納車
- 自社配送/BAS手配に対応。
- 混載便のタイミングが合えば、運搬費用を割引できる場合があります。まずはご相談ください。
8|安心材料(法規・電制・個体差)
- 法規:最低地上高・灯火・干渉を現車で確認のうえお渡し
- 電子制御:施工後はエラー履歴消去/キャリブレーション/電圧・配線応力を点検
- 個体差:年式・装備・体格で最適レート/傾斜角が変わります。個別最適で提案します。
- 保証:メーカー保証の扱いは販売店判断のため、事前確認を推奨します。
9|よくある質問(抜粋)
Q. もっと下げられますか?
A. 可能ですが、価格・部品点数・作業密度が増えます。30mmは費用対効果が高い帯域です。
Q. 二人乗りは大丈夫?
A. 体重帯と用途に合わせてレートとプリロードを設計します。事前に体格・用途を共有ください。
10|CTA(お問い合わせ)
- 業販も承ります。仕様共有・注意点の引き継ぎに対応します。
- 遠方OK:引き取り〜納車・単体発送のいずれも対応。
TEL:090-3316-5306
LINE:@llv7594i
フォーム:https://sgfacendo.com/contact
“ローダウン=妥協”ではありません。
レート設計と作動の作り直しで、下げても走りは上がります。