前後で落とす、走りは落とさない。LGN/LTDの“新しいローダウン”

ローダウンは前後ショックで下げるのが、これからの”新常識”=当たり前の時代が来ました。

“ローダウン=リアだけ下げてハンドリングが悪化する”——私たちはその前提を共有していません。
LGNは前後ショックを設計的に変更して姿勢を美しく落とし、LTDも実走セッティングを前提に走りを確認します。
結論:ローダウンは「下げる作業」ではなく、前後と人を揃えるセッティングです。


なぜ誤解が生まれたのか(通説の整理)

  • 通説の図式:リアだけで下げる → フロントは“突き出し”だけで帳尻 → 初期舵が重い/収束が緩い/段差が角ばる
  • 本稿の立場:ローダウンは前後の関係(ジオメトリ)とストローク配分、そして実走評価の総合設計。
    • 用語注:ジオメトリ=キャスター/トレール/ホイールベースなど運動特性を決める寸法関係。
    • 用語注:サグ=自重で沈む量(空車/乗車の2種)。

LGN:前後ショック変更で“姿勢を美しく”落とす

  • 設計思想:前後ショックのスプリング/ストローク運用を見直し、ストロークを活かしたまま姿勢を下げる。
  • 狙い初期追従性(段差でしなやか)と収束性(切り返し後の落ち着き)を両立。大きく下げても“走る”
  • 適用例の傾向:VMAXやアドベンチャー系など下げ幅が大きい車種で、足つきと安定感の両立に好適。


LTD:費用対効果でも“走りを確認してから渡す”

  • 基本姿勢実走セッティング込み。初期作動・ピッチング量・旋回〜収束の手応えを走って確認
  • バージョンの短い定義
    • LTD1.5:小改良で**−20〜30mm(目安)**を安定再現。軽量〜標準体重向けに最適化。
    • LTD2.0フロント側も最適化(フォークスプリング交換+突き出し最適化)。前荷重時の品位が上がる。
    • LTD2.2前後スプリングを同時に最適化S(Sportivo)=スポーツ寄り、RS(Royal Saloon)=快適寄りの味付け。
  • ポイント2.0以上前後に手を入れられるため、バランスが段違い。−30mm級の“現実解”でも走りが落ちにくい

「ローダウン=セッティング」の実務

  • 測定:空車1G/燃料量/タイヤ空気圧/プリロード位置/フォーク突出量/リア車高/サグ(空車/乗車)/最低地上高/干渉ポイント/サイドスタンド傾斜角(目安6〜9°)
  • 電制(例:Dynamic ESA, DDC):施工後のキャリブレーションエラー履歴配線応力電圧を点検。
  • 法規:最低地上高・灯火/反射板高さ・干渉の有無を現車で確認
  • 実走:初期作動/ピッチング/旋回→収束/段差の角の“いなし”をチェックし微修正

※上記は受け渡し前に記録。数値は体格・装備・個体差で±が出ます。


実例サマリー

  • S1000R−30mmの現実解で価格と走りを両立。
  • CBR1000RR-R SP:ポジション最適+**小幅ダウン(10〜20mm)**で荷重移動が素直に。
  • CB650R(Eクラッチ)LTD1.5で**−30mm安定**。軽量ライダーの不安を解消しつつ快適性UP。
  • VMAX(LGN+シート加工):大幅ダウンでも“重厚×安心”を維持。シート同時加工で実効足つきを最適化。


よくある誤解と回答(Q&A)

Q. ローダウンすると曲がらなくなる?
A. 前後関係とストローク設計次第です。LGN/LTDは実走で動きを確認し、2.0/2.2では前後を同時最適化します。

Q. フロントは突き出し“だけ”でしょ?
A. いいえLGNは前後ショックLTD2.0以上は前後に手を入れます。突き出しは姿勢微調整の一要素に過ぎません。

Q. 何ミリ下げる?
A. 目安は**−20〜30mm(シート高ベース)**。それ以上は設計が複雑化し費用増。現実解=−30mm帯が最もバランス良好です。車種によっては50~100mmと大幅に下げる事も可能です。


価格・納期(目安)

  • LTD1.5税込17万円台(現車判定/スタンド加工の要否で変動)
  • LTD2.0税込19万円台
  • LTD.S2.2 / LTD.RS2.2税込20万円以内を目標(車種・仕様で変動)
  • LGN:税込み25~50万円
  • 納期1〜2週間(初回開発は3週間)/ショック単体 約1週間

メーカー保証の扱いは販売店・ディーラー判断です。事前確認をお願いします。


まとめ

  • ローダウン=リアだけではありません。LGNは前後ショックLTDも実走セッティングで**“下げても走る”**を実装。
  • LTD2.0+なら前後でバランスを作り直せます。
  • 私たちはローダウンを**“下げる作業”ではなく“セッティング”**として受注し、日々アップデートしています。


測定条件ボックス(例)

測定条件

  • 状態:空車1G(車体自重で自然沈下した状態)
  • タイヤ空気圧:メーカー指定値
  • 燃料:約1/2
  • プリロード初期:前後最弱
  • 参考:環境差・個体差で**±数mm**の誤差が出ます

CTA(30秒診断)

**身長・体重・主用途(街乗り/峠/走行会)**をお知らせください。
推奨仕様(LTD1.5 / 2.0 / 2.2)・概算・最短工程を折り返しご案内します。

TEL:090-3316-5306
LINE:@llv7594i
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