VMAX1700のローダウン LGNが完成

VMAX1700 ローダウン+フロントフォークO/H ― もう1台の完成報告

リード文

先日の記事でご紹介した 2台同時入庫のVMAX1700
そのうち1台はすでに作業完了をご報告しましたが、
今回は残っていた もう1台の完成報告 と、実際の整備・セッティング内容についてご紹介します。


フロントフォークO/Hの併用依頼

お客様は当初から、ローダウンと併せて**フロントフォークのオーバーホール(O/H)**も検討されていました。
購入店と弊社のどちらで行うか迷われていたそうですが、
サスペンション専門店の安心感」を理由に、同時施工となりました。

  • オイル漏れは確認されましたが、大きな損傷はなし
  • インナーチューブの曲がりや傷もなく、O/Hで十分対応可能
  • 仕上がりはスムーズで、想定通りの動きが得られました

ローダウン仕様と下げ幅

VMAXでは多くのお客様が 最大下げ幅(約50mm) を希望されます。
今回も例に漏れず、シート高で 50mmローダウン を実施。
この仕様はすでに多くの実績があり、完成後も想定通りの下げ幅と安定感が得られました。


試乗と調整 ― “切れ込み”の解消

お客様から「直進時にフロントに違和感がある」との事前相談を受け、
ローダウンと同時にセッティング変更で解消できるか? という課題もありました。

  • 前後車高の調整減衰力の微調整を行い、
    「切れ込み」と呼ばれる挙動は解消。
  • しかし新たに、ふらつきと倒し込み時の違和感を発見しました。

タイヤ摩耗による非対称性

試乗時、右旋回での倒し込みに引っかかるような感覚を確認。
以下の理由から、原因をタイヤと特定しました。

  • ステムベアリング等に不具合がある場合は左右対称に症状が出る
  • マフラー交換などによる重量バランスの偏りもなく、他の機構的問題はなし
  • フロントタイヤを触診すると、中央〜右側に窪みを感じ取れた

👉 結論:フロントタイヤの偏摩耗が原因


今後のメンテナンス提案

  • タイヤの摩耗自体は軽度なため、すぐの交換は不要
  • 不均等な摩耗が進行する可能性があるため、早めの交換を推奨
  • リアショックではバンプラバー欠損とダンパー抜けを確認
    → バンプラバーは今回対応品を組付け、O/Hは今後の整備課題として提案
  • 車両購入直後は何かと改造、部品交換をしたくなります。優先順位を決め、重要な物から進めるようにすると間違いが起こりません

価格・納期

  • 作業内容:ローダウン、フロントフォークO/H、サイドスタンド加工
  • 価格:税込 約35.2万円
  • 納期:2〜3週間

お問い合わせ(CTA)

VMAX1700はこれまで数多くの施工実績があり、
車両特有の癖や問題点も熟知しています。

ローダウンはもちろん、前後ショックのO/H・セッティング変更も含めた総合対応が可能です。
お気軽にご相談ください。


※メーカー保証については販売店・ディーラーにより対応が異なるため、購入店またはお取引先にご確認ください。

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