CRF450R Motardのサーキット走行前 メンテンナンス

CRF450R Motard ― LGNローダウン開発と走行会での実走テスト

リード文

2025年10月22日、那須モータースポーツランドにて開催されたグリップ商事主催の走行会
今回は弊社のテスト車両 CRF450R Motard の整備とローダウン「LGN」開発に関する実走テストのレポートです。


基本整備

走行テスト前には、以下の基本メンテナンスを入念に実施しました。

  • エンジン・ギアオイル交換
  • ブレーキフルード交換(走行ごとに交換・エア抜き)
  • 各部グリスアップ・注油
  • ポジションの再確認と微調整

特にブレーキフルードとグリスアップは、安全性と走行フィールの両面で極めて重要な要素です。


LGNローダウン ― 開発の実際

昨年のテストでは雨天という悪条件下、サスペンションストローク不足が露呈しました。
今回の主な改善ポイントは以下の通りです。

  • リア: バネ定数の見直しとスプリング銘柄の変更
  • フロント: ローダウンパーツがオイル通路を阻害していたため、内部構造を修正し、減衰特性を改善

このCRF450Rは加圧型フォークを採用しているため、構造も複雑。
ローダウン特有の部品追加により、予想外の挙動も発生しましたが、現場で一つずつ潰していき、動きの精度を向上させました。

📌 こうした挙動は、机上の理論だけではわからない実走テストならではの発見です。


次回予告と今後の開発

今回のテストではセッティング精度の向上を目的とした走行でした。
次回の記事では、実走によりどう挙動が変化したのかを詳しくレポートします。

今年はフルオーダーのレーシングスーツを新調し、体型も整えたため、
茂原ショートコースを中心に定期的にテスト走行を重ね、LGNの開発をさらに進めていきます。


CTA

ローダウンは「ただ下げる」だけでは、理想の走りは得られません。
サスペンションと車体バランスを整え、「走りの質」を高める開発を今後も継続していきます。


※メーカー保証については販売店・ディーラーにより対応が異なるため、購入店またはお取引先にご確認ください。

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