３XVのリアサス、モディファイ

　SPタダオの船橋様から依頼を頂き、TZR250SPRのリアダンパーをオーバーホール、モディファイを行いました。

　注文はTC250（筑波選手権）を走るために減衰を変更したいという内容でした。そこでシム組を変更して対応しました。今回はオーリンズのシムを使いましたが、やはりシムの材質や表面仕上げで動きは変わります。

　ピストンリングもYHSの金属タイプに交換しましたが、フリーピストンもYHS製のアルミへと変えました。驚きなのはそれほど大きくないこの部品が、鉄とアルミでは10グラムも差があった点です。フリピが軽くなれば少しはフリクションが減り、動きに良い影響を与えるのではないかと期待しています。

　エア抜きは当然、バキュームポンプを用いています。３XVのダンパーは最初からエア抜き用の穴が設けられているため、作業上も助かりますし、性能面でもとても良い事だと思います。