桜井芽依さんの車体セットと、モーテック
現在KISSレーシングで走る桜井芽依さんですが、56レーシングから彼女の車体セットを担当したのは、当社の大槻でした。
今回は56レーシングの梶山採千夏さんをサポートに、大槻が鈴鹿へ行っているため、初めて桜井さんの車体セッティングを担当しました。これまでは、大槻の相談に乗るという形で桜井さんに関わりましたが、現場で実際に方向性を打ち出すのは初めての事でした。
20分を2本と走行時間は短く、その中でどこまで狙いを絞り切れるかを試してみました。一本目は走り出してすぐに合わないと感じた桜井さんがピットに入り、それを参考にセットを変更したところ、危険な域にまで達したため、走行を中断し、10分程度しか走れませんでした。
走行後にライダーの話を聴いたところ、コメントと実際の車両の動きが見えてきたので、先ほどとは正反対のセットを試したところ、二本目は納得できるところまで狙いどころに照準を合わせ込めました。そうは言ってもレースで勝つレベルではないため、ここからが本番です。桜井さんのコメントを借りれば「最低限の最低限」に達したようです。
基本的にはリアサスだけを変更したのですが、試せるなら色々試したいというライダーの意向に沿って、ピットインでリアの車高を上げてみました。タイムは上がったのですが、問題がある様でそれが何かを今回の目玉であるモーテックのロガーを確認しながら、セットアップについて議論しました。
まだまだロガーの使い道としてはかなり限定的なのですが、それでも大いに役立ちました。今年の後半はこれを武器に精緻なセットアップの実現を果たします。