BPFを仕様変更

 CB1000Rのフロントフォークを仕様変更しています。

 トップアウトスプリングを自社製の物に交換し、スプリング系の動きを変更します。純正でもトップアプトスプリングを持ちますが、スプリングシートを製作し、暴れないようにしておきました。メインのスプリングは、シングルレートで悪くなさそうです。実際に乗ってもばね定数には不満を感じませんでした。スプリングの表面は、インナーチューブ内壁と擦れて汚れを生むので、研磨でその問題を少しでも減らしておきました。

 その次に、シム組をいじりダンパーの動き方を変えます。BPFの問題点はコンプレッションアジャスターにあると考えますが、今回は調整部品の制約により、解消できませんでした。ZX-10Rの様な左右に減衰ピストンを持つBPFでは、これを解消したいと思います。

 インナーチューブは贅沢にも、研磨のためにブラケットを外し念入りに仕上げます。研磨SP.Eと呼ぶ仕上げです。オイルシールの小変更と研磨により特別なコーティングがなくとも、質感の高い滑らかな作動性を求めています。耐久性も考慮し、度が過ぎない程度に留めておきました。

 オイルはヒロコーです。

 BPFはインナーチューブの変形がピストンの動きを阻害するので、ピストンとシリンダ(インナーチューブ内壁)の隙間の設定が大きく、ピストンリングで上手く調整しています。ただ、インナーチューブの変形を極力避けるためか、これまでのピストンリングとスライドメタルの寸法からは少し違った数値です。これに関しては狙い所をもう少し考えてみたいと思います。

 新次元BPFとまでは言いませんが、面白い特性に出来た気がします。明日の試乗が楽しみです。

 

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