初めての大型バイクはZ1000

 本日は朝一で納車がありました。

 カワサキ2003年型Z1000です。実は私が買った初めての大型バイクはこのZ1000の緑です。

 この時のカワサキはマツダからデザイナーさんを雇い入れ、それまでの気風と違ったモデルが出始めた時でした。ZX-636も良かったのですが、Z1000の格好良さに惹かれ新車で購入しました。
 全くの純正状態でメーター読み262Km/hを出したこともあります。実際、れなりに速かったのですが、燃料噴射の調整がよくないのか、燃費は常に悪かったように思います。リッター16Km(だったと記憶していますが、13〜14Kmかもしれません)程度が常でそれ以上にも以下にも変化しませんでした。

 サスペンションに目を移すと、カワサキには珍しくSHOWAの前後ショックです。フロントは片側に伸びの減衰調整のみついており、イニシャルは左右で変更可能です。リアも伸びの減衰調整とイニシャル調整です。
 これらを改造するのは難しくないので、如何様にも変更可能です。

 Z1000の特徴的な点は、フロントのヘットパイプの低さにあります。ヘッドパイプとはステムシャフトの事です。跨るとわかりますが、トップブリッジをとても低く感じます。現実、同年式のZX-6のフロントフォークが流用できます。スーパースポーツのフロントフォークが使えるのは、フロント周りが低い証左です。

 リアショックはリザーブタンクを備えながらも、コンプレッションアジャスタはついていません。

 エンジンからスウィングアームまで、パッと見はZX-9Rと同じようですが、9Rはマフラーを直線的に取り回すため、リアショックが車両中心から左側へオフセットされており、マフラー関連を流用するとリンクのタイロッドと製品もありますので、流用情報には気をつけてください。

 スロットルボディはバラフライが二枚あり、エンジン側の一枚は人間がアクセルワイアーで直に開閉し、エアクリーナーボックス側のバタフライは、プログラムにより自動調整されます。この自動調整のバタフライを外してみましたが、アクセルを急開すれば少しエンジンが暴れますが、それほど問題にはなりません。FCRなどの強制開閉に慣れている方なら、何ら扱いずらさはありません。しかし、街乗りでは外す効能も感じないので、手間を掛けてまで行う作業では無いようです。

 外観も好きな車両ですが、その後に乗る事になった98年型ZX-9Rに惚れ込んでしまい、印象に薄い一台です。依頼いただければ是非ともサスペンションを作り込みたい車両です。

 

 20191215114055.JPG20191215114129.JPG