フロントフォークを改造して、最高のバイクを作りました。

 何が最高か?それは人それぞれですから、その価値判断はご覧の皆様に委ねますが、今回仕上げた一台も最高の乗り味に仕上がりました。

 ドカティのスポーツ1000です。リアショックは当社でTTxに交換し、フロントフォークはオーバーホールとスプリング交換を行いましたが、今回はフロントにオーリンズのカートリッジキットを取り付け、リアショック は仕様変更し車高を20mm程度落としました。

 このオーリンズのカートリッジキットは、私の知る中では最良の一品です。特に良いのは剛性と作動性です。このキットを取り付けるとフォークの動きは一変します。その辺りはラボ・カロッツェリアの担当者さんと話をして、意見を交わしながら色々と教わりました。

 それまでの調整機構が一切ない純正から一気にフルアジャスタブルへと昇華しましたが、その乗り味は驚くべき変貌を遂げています。純正のままでは動きも荒々しく、細かい制御がないただ上下するだけのサスペンションが、場面毎に最適な動きで最適な位置へ落ち着き、バイクの質感向上は誰が乗っても理解できるとおもいます。

 特に感じるのは疲労軽減です。それまでの仕様では、近所を15分程度の試走でも辟易する面がありました。しかし現在ではジェリー藤尾が乗らなくても、どこか遠くへ行きたくなるほどに楽しく快適なバイクだと断言できます。

 昨日、CB1000Rを車両で預かり仕様変更を進めているお客様が、ドカティのディアベルに乗りお越しくださいました。サスペンションの動きに不満を抱えており、乗らないまでも少し仕様変更を行い、その乗り味を気に入ってくださいました。この考え方は公言しませんが、バイクが変わっても良い乗り味を演出するには一定の法則があります。それをわきまえてさえすれば、下地作りは難しい作業ではありません。

 皆様も、設定のない車種やサスペンションがありましたら相談くださいれば、なんとかなるやもしれませんので一度相談ください。今回の改造はフロントフォークで役30万円ほどでした。さらなるヴァージョンアップの可能ですから、とことん突き詰める方には奥の手を披露します。

 

 

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