NSF100のクアンタムを仕様変更、結果は良好
NSF100用に仕様変更を施したクアンタムが好評だった話は以前に書きました。
今回のお題はその改造クアンタムを仕様変更を進めた内容を紹介します。
本体とリザーブタンクのホース連結方法を変えた
以前はストレートタイプだったのをバンジョーボルトを用いる形状に改めました。このおかげでエア抜き用のアダプタを取り付けられる仕様にしてあります。エアが機械でしっかり抜けるため、ダンパ温度が高くなっても安定した性能を発揮できます。それだけでなく空気がなければ減衰の発生が遅れないですから、レースシーンでは非常に有益ですし、街乗りでも水平な姿勢を維持しやすくなり、乗り心地はかなり改善します。
スプリングの着脱を容易にする
当社の旋盤はミリネジ用になっていますが、擬似的にインチネジを切れるように設定してシリンダーヘッドにねじ山を追加、スプリングシートも改めた事でスプリングコンプレッサーがなくてもバネ交換が行えるようになっています。
ダイアル変更
以前の状態でもかなり評価は高く、満足していましたがバイクの安定性が強く、アクセルを開けて曲がる場面で少しの違和があったようです。そこでダイアルを二クリック弱め、動きやすくしてアクセル操作に素早く反応させました。
結果
模擬レースではありますが、都民サーキットで無事優勝できたそうで、何よりです。これらのデータを基に来年の自社製ダンパー製作に弾みをつけたいと考えます。