BFFの改造完成。

　10Rのフロントフォークが完成しました。

　以前のブログでも取り上げたBFFの仕様変更ですが、今回は主にバネの変更を記事にします。

　スプリングに関する改良。
　上から順にトップキャップ、スプリングカラー、スプリングと置かれています。スプリングはオイルに浸っており、交換は容易ではありません。

　今回はカートリッジにアルミで台座を造り、その上にバネを置きます。

　この改良により、バネを上に位置させることが出来ます。そうすれば簡単にバネを引き抜けますし、バネがオイルに浸る量も少なく済むので、油面へ与える影響が最小限に抑えられて、セッティングが楽になります。

　減衰力はそのまま
　バネを適正にすると、減衰力は変更する必要がありません。全日本や地方選に出るような水準のライダーならばもっと要望があるでしょうが、街乗りからそこそこのタイムでサーキットを走ったとしても十分に対応できる、良い減衰力を生み出しています。

　ユニットを分解するにはリザーブタンク内のガスを抜く必要があり、更にユニットを外す特殊工具も売っていないので、自作する必要があります。かなり難しい作業なので、専門店でしか対応出来ないと思います。

　リザーブタンクは特殊な二重構造で、ダンパ内のエア抜きを難しくしている要因です。知らない人が作業すると一生組み上がらないか、まともに機能させられないでしょう。

　エア抜き
　エア抜きはバキュームポンプという機械を用いますが、アダプタは自作しました。これも一般流通している品ではないために、作る必要があります。

　といった訳で写真を主体とした説明でしたが、この様に工具や部品を造りながら作業を速やかに行えるようになりました。一昨年、会社で10Rを購入して色々とテストしたのが活きています。