BMW R12 ローダウンの開発開始
BMW R12のローダウン計画:開発の全貌と課題
1. はじめに:R12ローダウン開発の背景
BMW R12は、メーカー公称値でシート高754mmと比較的低めに設定されているものの、実際には足をまっすぐ下ろしにくい形状を持ち、小柄なライダーにとっては十分な足つきとは言えません。
今回の依頼では「シート高を710mmまで下げる」ことが目標となっており、40~50mmのローダウンが必要です。
これは通常のネイキッドバイクと比較しても大幅なローダウンとなるため、サスペンションのストローク確保やハンドリングへの影響を考慮しながらの開発となります。
2. BMW R12のローダウンにおける課題
ローダウンを行う際に直面する課題として、以下の点が挙げられます。
① シート形状の影響
- R12はシートの横幅が広く、特に股部分の形状が足を外側に開かせる構造になっています。
- シート高を下げるだけでなく、「座面の形状変更」による影響も考慮する必要があります。
② 純正サスペンションのストロークが短い(90mm)
- R12はもともと短めのサスペンションストロークを持つため、過度なローダウンによって乗り心地や衝撃吸収性が悪化するリスクがあります。
- ローダウン後のストローク確保が重要となります。
③ 最低地上高の確保
- オフロードバイクやアドベンチャーバイクと異なり、R12はクルーザーとしての設計ですが、それでも最低地上高は確保したいところです。
- シート高を下げつつ、フレーム等の部品接地を防ぐ設計が求められます。
3. ローダウン手法の選定
BMW R12のローダウンでは、以下の手法を組み合わせて最適な設定を探ります。
① リアショックのスプリングレート変更 + LGNローダウン
- 体重や乗車姿勢に応じてスプリングレートを調整し、適切な沈み込み量を確保。
- LGN(Lowdown Generazione Nuova)技術を適用し、純正比で40~50mmのローダウンを実現。
② フロントフォークの突き出し調整
- フロントフォークの突き出し量を適正化し、車体バランスを維持。
- ストロークの減少を最小限に抑えつつ、ハンドリングの安定性を確保。
③ シートの形状調整
- 足を下ろしやすい形状に変更し、実際の足つき感を向上。
- サスペンション変更と組み合わせることで、より自然なライディングポジションを提供。
4. 開発スケジュールと今後の進行
今回のR12ローダウンは初の試作となるため、開発・測定・試作を含めて約4週間のスケジュールで進行しています。
✅ 開発スケジュール(予定)
- 初期測定(1週目)
- シート高、最低地上高、サスペンションストロークの測定
- スプリングレートの仮決定
- 試作部品の設計・製造(2~3週目)
- LGNシステムの設計
- フロントフォークの調整方法決定
- 組付け・実走行テスト(4週目)
- 仮組み → 車両測定 → 実走行によるフィードバック
- 必要に応じて仕様変更
進捗状況は随時ブログで報告していきますので、R12のローダウンに興味のある方はぜひチェックしてください。
5. 費用と納期について
現時点での概算費用は以下の通りです。
LGNによるローダウン 脱着作業、サイドスタンド加工、税含む 約30万円
納期:約4週間(初回試作のため、変動する可能性あり)
6. まとめ:BMW R12のローダウンは大きな可能性を秘めている
BMW R12はもともと低めのシート高を持つバイクですが、ライダーの体格や用途に合わせてさらに足つきを向上させる余地があります。
今回のローダウン開発では、**「安全性・快適性・ハンドリングのバランスを崩さずに最適なシート高を確保する」**ことを目指しています。
✔️ シート高 710mmを目標に、最大45mmのローダウンが可能
✔️ サスペンションの適正化により、走行性能も向上
✔️ 試作段階のため、希望する方にはモニター価格での施工も検討
R12のローダウンを検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。
📩 メールでのお問い合わせはこちら
📞 電話相談:090-3316-5306
今後の進捗についても、ブログ・SNSで随時報告していきますのでお楽しみに!
今回のポイント
✔ BMW R12のローダウンはシート高710mmを目標に開発中
✔ フロント&リアのサスペンション変更 + シート形状調整で対応
✔ 費用は約30万円、納期は4週間(初回試作のため変動あり)
✔ 進捗はブログ・SNSで随時公開予定
「ローダウンで快適なBMW R12へ」
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