BMW S1000RR ローダウン LGN.Evolzione(ワンオフ対応)
2023年 BMW S1000RR ローダウン「LGN.Evoluzione」サーキット専用開発開始
BMWの2023年モデルS1000RRに特化したローダウンプロジェクト「LGN.Evoluzione」の開発を開始しました。従来のローダウン設計に加え、特にサーキット専用車両としての進化を遂げたカスタムが求められているため、LGNの技術に更なる改良を加え、次世代のローダウン手法を提供いたします。
開発の目的と概要
今回のLGN.Evoluzioneでは、主に以下の3点を目標としています。
- 下げ幅の精密調整:サーキットでの走行性能を最適化し、不要な足つきリスクを軽減するためのローダウン設定。
- 作動性の向上:LGN技術のさらなる進化を目指し、下げ幅を維持しつつもS1000RR特有の高い作動性能を発揮できるように開発。
- サーキット向けのカスタム:極限の速度域でも安定したパフォーマンスを発揮するため、サーキット専用に特化した細部のカスタム調整を施します。
CRF450Rの走行実験から得た知見を活用
先日、CRF450Rに搭載した「LGN Versione Corsa」でのサーキットテストから得たデータも大いに活用しています。特に高負荷下でのリバウンドストロークの安定性、また長いリバウンドによるコーナリング時の安定性など、サーキット走行で得られた多くの知見がS1000RRのLGN.Evoluzioneに反映されています。CRF450Rのサーキット対応のLGN Versione Corsa開発が、今回のS1000RRにも大きな示唆を与えており、特にカスタムスプリングの選定やサーキット用に調整された作動特性が反映されます。
サスペンションカスタムのポイント
LGN.Evoluzioneは、単なるローダウンではなく、サスペンション全体の性能を最大化するカスタムを施します。下げ幅を20mm程度とし、スプリングや減衰特性を細かく調整することで、走行安定性と旋回性を引き出します。また、LGN独自の工夫として、ローダウンによる負担がかかりやすいリアサスペンション部分に耐久性向上を考慮した設計が取り入れられています。
開発におけるチャレンジ
BMW S1000RRのフロントフォーク構造は寸法制約が厳しく、LGN.Evoluzioneのカスタムを施すためには従来以上の工夫が求められます。しかし、LGNのノウハウを活かし、S1000RRに適した寸法・部品を選定することで、サスペンション全体のクオリティを落とすことなく、理想的なローダウンを実現することを目指しています。
価格と今後の予定
LGN.Evoluzioneの価格は、部品代や工賃、脱着作業により異なりますが、標準的なLGNモデルの設定を基に、最終的にはカスタムパーツの選定やご要望に合わせてお見積りいたします。開発が進み次第、公式発表を行い、実際のテスト走行をもってさらに詳細なデータを提供いたします。この車両ではLGN.Evolzione、スライダーと乗り付け、車両運搬費用を含め概ね50万円でした。
また今回はスライダーの取り付けなども行います。車体関連で同時にカスタムやメンテナンスを希望される方は、相談してください。
まとめ
LGN.EvoluzioneによるS1000RRのサーキットローダウンプロジェクトは、通常のローダウンとは一線を画す「進化した」手法で、走行性能と安全性、操縦性のバランスを実現します。LGNは、今後も二輪車のローダウンカスタムの新しいスタンダードを築くべく、引き続き挑戦を続けてまいります。
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