CB400SF,スペック3に試乗

 NC39を試乗しました。

 外装がSC54と同じようにシャープな形状の型です。SC54のCBR1000RRにも感じましたが、リアダンパーの伸び減衰を強めにして、リアタイアの接地を稼ぎ安心感を与える狙いがあるように感じます。

 これも1000RRと同様ですが、反面、前はスパッとストロークして回頭性を出しつつ、弱いプリロードとバネ定数で伸びあがらせないで、沈めたままにしています。これもタイアの接地を稼ぎたいのかもしれません。

 旋回中は弱前下がりの、弱アンダーステアに感じます。初心者が無暗にアクセルを開けた場合コーナー外へ向かうことで、アクセルを閉じるように仕向けているように感じました。ステムオフセットは大きめなようで、測定はしていませんが一般的な35mmくらいに見えます。32~33mm程度にすれば、舵角の付き方が穏やかになり、自然な感触を得られそうですが、フロント120の60扁平を65扁平にして、誤魔化してみようとかと考えています。

 リアにピッチングの軸がある、伝統的なネイキッドの乗り味ですが、フロントを柔らかくすることで、相対的にリアを強くして動きを演出していました。私の好みは、相対的に同じようなストロークを得られる感触です。そのうえで、使い方にあった絶対的なバネ定数とイニシャル量を決定します。順番が逆なようですが、純正の状態を基準とするための順番です。

 しかしながら、今回は純正から大きくお金を掛けない理念のもと進めています。フロントはオーバーホールに純正スプリングをイニシャルと油面で調整し、最終的にはSGVFと呼ぶ自社製バルブで合わせる予定です。リアはねじによる無段階のイニシャルアジャスターを開発します。

 

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