CBR1000RRを納車しました。
先日から取り上げていましたCBR1000RRが完成し、昨日納車いたしました。
前後サス共にダンパー内部を組み替え、動き方を変えました。純正のフロントフォークは、一定の回転数を回さなければ内部でばねが遊ぶ仕組みで、929、954、SP1などで観られる仕組みでした。
それらを踏まえ、実走でセットアップを開始しました。最初に感じたのは、リアの低さですが動きの重さも同時に不満を覚え、プリロードを掛け伸びを1クリック抜き、軽さを感じ取れるようになったので更に1クリック抜き、その傾向を強めたところ、逆に安定感がなくなったのでイニシャルを弱めゆったり感を感じるようになり、次はフロントを変更しました。
イニシャルは最弱から15回転で、変更した減衰に負けているようなので、伸び(リバウンドやテンションと呼ぶこともあります)を1/4緩めたのですが少し抜きすぎだったようで、1/8抜きに戻し程よい戻りを得られ、前後サスペンションが綺麗に連動するようになりました。
セットアップを間違うと無駄な荷重移動が生まれ、ブレーキや加速の力が上手にタイアへ伝わりません。前が高すぎれば(リアが低すぎれば)ブレーキでフロントタイアへ荷重が乗らずに、ブレーキの効力が実質的に弱くなり、車体を前へ押される感じが強まりますし、リアが高すぎる(フロントが低すぎ)れば倒しこみでリアが外へ振り出されますし、アクセル開でスルスルと外へ逃げるようになります。
人それぞれに最良の状態は違いますが、好ましいと思える車体になれば楽しく安全に乗れるようになるので、その高みをお客様に提供できるように、日々精進します。