CRMのフロントフォーク改造中

 調整機構をほとんど持たない、CRM250AR・MD32のフロントフォークを改造しています。

 自由長を39mm短くし、伸びの調整ダイアルを追加し、ピストンはFGに交換しました。スプリングはそのままですが、イニシャル量を4mm多くしています。オイルは純正の10番から一般に倒立用と呼ばれる粘度に変更しています。

 完全なオーバーホールのため、消耗品も全交換しました。インナーチューブは少しの錆がありましたが、研磨で終わらせます。今後はトップキャップを自作して、イニシャルアジャスターを追加しよと思います。オフロード走行は一切しません。そこでオイルロックピースを廃し、バンプラバータイプにする事で、ストロークエンドの動きを自然にできました。

 カートリッジのインナーロッドは表面を研磨して、滑らかな作動を期待します。

 純正ベースでセットを詰め、ばね定数の変更なども視野に入れ、その次はCRやCRFで使われる加圧型が手に入ればそれもテストしたいのですが、予算の都合もあり、それはまだ未定です。

 リアサスペンションはとりあえず純正ボディーを基に、圧減衰の調整ダイアル基部を製作してみたいです。寸法は手を入れやすい数字だったので、希望はあります。ロッドとピストンは自作し、ダンパーに車高調整を持たせるは簡単ですから、時間を造り製作します。

 純正の完全なノーマルとの比較です。スタンダードではばね定数の低さ、減衰の不足により動きの大きさが目立ちました。イニシャルの増量は動き出しを悪くしますが、適度な(スプリングの)張りは体感で滑らかさを演出します。純正の柔らかいばねの使い方に対しても不足していると感じた減衰は、大幅に増量しました。サスペンションの滑らかさを、人はどう感じているのか考えたことがあります。答えは「中間」です。動きが早くても遅くても(個人的には軽い重いと表現しています)滑らかには感じません。大幅に省きますが、煎じて動いている時にだけ滑らかさを感じているようです。従って動き出す瞬間から、止まる瞬間までの程良い抵抗感を(人間も車両も)欲しているのだと思います。そこを常に考えダンパーの動きを造り込みます。

 上記の造り込みが終わり次第、車両との相性をなじませる「パッケージング」を始められます。その前に、前後タイア交換、ステムベアリング交換、リアサスの改造、リンクとピボットのメンテナンスが待っています。部品は全て揃っているので、今週中に作業予定です。それに合わせ今度の土曜19日には、茂原ツインサーキットでCRF450のテスト走行も控えています。そちらは56デザインスポルト関連の行事です。また、事前に詳細を報告致します。

 

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