GSX1400のフロントフォーク

 今回はGSX1400のフロントフォークが題材です。

 インナーチューブ径が∮46と正立の中ではかなり太く、C型以降の9R、SV1000などが同じ∮46のKYBフォークを採用しています。いきなり流用情報ですが、これらの部品は他車種流用が可能でありますから長さを変化させたい、など考えている方は参考にしてください。

 依頼内容はO/Hは通常のSTD Lineでしたがインナーチューブとアウターチューブをコーティングしたいとの申し出でした。
 そこでインナーはチタンコート。アウターは黒のカシマコートを施しています。

 カシマコート(要はアルマイト)を行う場合は塗装剥離が必要になります。そこで付き合いのある研磨業者さんに頼み、研磨にて塗装を剥離しヘアライン加工も行いました。これで純正の外観を保ちつつ更に格好良く仕上がっています。
ノーマルのアウターチューブはヘアライン加工後にクリア塗装です。そのためアウター内壁はアルミが素のままとなっており、摩耗の進行が早い上に摩擦抵抗も大きくなります。それをカシマコートので大幅に改善するのが大きな目的でした。

 そしてインナーチューブもコーティングしてゴム系(オイルシール、ダストシール)の大きな抵抗を低減するとともに、錆の発生を抑制する事ができます。

 総額は26万円ほどとなりましたが、お客様には満足していただけると思います。

 

 

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