MVAgustaのF3を試乗
クリスマスキャンペーンでFGを購入頂いた方の、MVアグスタF3を試乗いたしました。
車体の印象は良いものでした。細部に目を向けると気になる箇所はありますが、期待の持てる車両だと感じました。
問題を感じた部分は、フロントのスプリングレートが低いので、イニシャルを掛けても穏やかな動きを演出できない点と、リアのバネ常数が高いために、イニシャルを抜いても動きが重たい部分です。人によっては好みかもしれませんが、私見ではこのように感じた次第です。セットが完全な純正状態ではなかったのですが、リアのバネが硬いうえにプリロードも大きくかかっており、しかも伸びの減衰がかなり抜かれていたので、ブレーキでリアがスパッと伸びきります。
逆にフロントはバネが柔らかいのにプリロードが少なく、それに加え減衰も抜き気味なためにブレーキレバーを握るとフォークがアッという間に沈み、その為に軸感がかなり前方にあるようでした。
純正のままでもプリロード、減衰と車高がすべて調整可能ですから、かなり好みに近づけることはできますが、もう一段上の質感を得るにはバネを交換するのが得策だと思います。
今回は前後ともFGのダンパーを用意してありますので、減衰関連は心配ありませんが、スプリングレートの選定を間違うと意味を失いますので、その辺りをしっかり見極めて作業を進めます。