NSF250R、メンテナンス
久しぶりに56Design sport の話です。
来週の筑波選手権に向け、ダンパーのメンテナンスを行いました。レース直前にメタル関連を交換すると、この手のレース車両では問題が起こる可能性もある為、今回はオイル交換だけを行いました。そうは申しましても、ライダーの体格に合わせスプリングを交換してあります。黄色いバネはオーリンズです。使わない在庫があったので、余計な出費を控えるために寸法変換用のカラーを造り、対応しました。本当はFGのスプリングが良かったのですが、丁度良い品がありませんでした。とほほ。
オイル交換だけのメンテナンスとはいえ、枯れている可能性があるのでオイルシールにグリスを塗り、潤滑を図ります。
ステアリングダンパーは前回の走行で、監督がオイル漏れを発見して下さり、試しにオイルシールを交換して再利用してみました。チームが新品を用意しているので、本番はそちらを使用します。規則に抵触して失格になるのも怖いので、練習用に割り切り作業を行いました。
しかし、今回のステアリングダンパーのシール交換で感じましたが、過去の経験は大切です。先日「沢山の仕事をこなしているから、そこも依頼のポイントになる」と言ってくださる方が居ました。自分では分かりませんでしたが、今年に入り作業したGSX-R1100のステアリングダンパー2セットが、このNSFのステダンに活きています。過去の仕事を土台にして、更に難しい仕事に取り組めるのですね。逆に13年前に開業した際は、経験も少ない若造を信用して仕事を下さった、気前の良いお客様に感謝しかありません。
来週の筑波選手権が楽しみです。