NSXのクアンタムを作業中

 今週もクアンタムのダンパーを作業しています。

 ホンダ・NSXのダンパーですが、正規取扱店に連絡がつかないため困って探していた中で、当社を探し当ててくださいました。

 クアンタムに限らず、アルミシリンダーを採用する場合にはその磨耗が問題になります。鉄系のシリンダーでも当然減ってゆきますが、減り方はほぼ一定です。しかしアルミの場合においては、アルマイトが剥がれると磨耗は一気に加速します。驚くぐらい急速に減ってゆきますし、アルミの削れカスは真っ黒でオイルも急速に劣化します。
 アルミシリンダーのダンパーも数多くみましたが、丈夫で長持ちするのはオーリンズとショーワです。これは使う車種によりますが、オーリンズで10万Km近く持った例もあります。CBR600RRやCBR1000RRは5~6万Kmくらい持ちます。

 クアンタムは少々アルマイトが弱く、剥がれやすいと感じています。今回は鉄系のシリンダーで作り直す予定で作業を進めております。他にもエア抜きを機械で行える様に、細部に加工を施します。

 ロッドは状態が良く再利用ができそうです。

 

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