マルゾッキのO/H
リザーブタンクのない古いマルゾッキをO/Hしました。
オイルシールの部分が特徴的な取り付け手法になっており、この形状のマルゾッキはO/Hができないお店も多いと思います。これを解消する手法は既に開発済でしたから、難なく作業を行えました。
お客様にはいつも提案するのですが、ロッドを保持するロッドガイドという部品は、俗に言う当時物(現代のコピー品でも)の場合ガイドブッシュというドライベアリングが使われていません。そのため、硬質クロームメッキとアルミが直接に摩擦する状況にあり、長持ちしません。これを解消するために、旋盤加工でドライベアリングが使えるようにします。
動きがなめらかになり乗り心地も良質になると同時に、ロッドへの攻撃性が著しく低減するため耐久性、詰まりO/Hサイクルも長期化します。
しっかり作り直すと予想以上に良い動きをするダンパーなので、O/Hを希望する方はなるべく手を掛ける事を奨めます。
今回のO/H金額は塗装等を除き、機能面をしっかり回復するために12万円程度でした。