前後重量配分

 レジェンドで車重と重量配分について考えていましたら、不思議な点に気付きました。

 911はなぜあれ程良い動きをするのか、です。RRは大部分がFFと同じはずです。それが911ではこれまで未体験な程に上質な動きを演出していました。

 問題はFFが前輪の駆動力を得るために、オーバーハングの外にエンジンを搭載しなければならない点です。思考実験ではホイールベースの内側にエンジンを乗せたFF車を作れば、重量配分は解決するはずですが、居住空間の問題を除いても加速時の前輪(駆動輪)の接地荷重を稼ぐのには不利になります。

 RRも後輪車軸の先にエンジンを搭載しますが、加速すると車体前部とエンジンの重量がほぼ駆動輪にのるため、駆動輪への接地荷重問題は起こりません。しかし、オーバーハングの先に重量があるのだから、その動きはFF車と真逆ながら同質で、実際に運転した感覚も真逆の動きを見せながらも同じでした。この「同質」な動きに関しては社内や仲間内では「共通言語」で話していますが、ここではあえて伏せさせて頂きます。

 911がどうやって車体の動きに高級感を演出しているのかは、私自身もう少し考えなくてはいけませんが、明確なのはどちらかに重量が寄っているから、それが悪い(問題)とは言い切れない、という事です。現行のBMW3に試乗した時、その動きから重量配分が5/5とは思えませんでした。確認したところ、フロントが数十Kg思いそうです。後にBMW5を運転しその動きからは5/5の動きを感じ取りました。

 兄が購入したE90の320iは車検証で見る限り20Kg リアが重く、そこにガソリンを入れると更に後ろが重くなります。それが私にとっては良い動きに感じられ、重量配分は5/5が良いと限らない事を体感しました。この重量配分が後ろにある乗り物は、人間が乗った状態のバイクも同じです。バイクの動きが体に染みつく私にとって、911や後ろ寄りに重量のある車を好ましいと感じるのが私個人の特性なのか、それとも万人がそう感じるのかを課題として考え調べてみてみます。

 

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