ヒステリシスを考える

 先日、信号待ちをしている時にふとガソリンスタンド内を移動する、日産のセレナが目に留まりました。

 サスペンションは当然ぼよ~んと動くのですが、その動きからなぜか、サスペンションとはタイアのヒステリシスを引き出すための手段なのではないかと考え着きました。これまではヒステリシスの現象について、タイア単体で考えていたように思います。今までもお客様に「サスの動きがタイアを丁度良く変形させ粘らせることで、グリップ力を引き出す」と自分の口から言ってはいましたが、それを一言で表せるようになった感覚です。 

 ヒステリシスとは難しい用語で、難しく説明されるとさっぱり意味が分かりません。簡単に言うと「行きと帰りで掛る時間が違う」です。同じ道なのに行きは平たん路で帰りは上り坂になる様な、変な現象ですが、物質の性質次第でそのような事が起こります。

 

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